読んだ本「脳と気持ちの整理術」


読んだ本「脳と気持ちの整理術 意欲・実行・解決力を高める」築山 節

脳と気持ちの整理術―意欲・実行・解決力を高める (生活人新書)

脳と気持ちの整理術―意欲・実行・解決力を高める (生活人新書)

これは良書。とても読みやすい。

第1章 前向きな自分をつくる
第2章 思考の整理術―計画・実行力を高める
第3章 記憶を強化する技術
第4章 アイデアを生み出す技術
第5章 気持ちの整理術

ざっと章をあげてみました。


この中ではっとさせられたのが第5章気持ちの整理術の中の◇「得する役」ばかりを担っているのは良くないというところです。

それは、自分以外の誰かに、脇役、負ける役、人から罵倒される役を押しつけ続けていることでもあるかも知れないからです。
また、いつも良い役、得をする役ばかり担っていると、社会の中で自分を相対的に捉えることや、相手の身になって考えるということも難しくなってしまいます。

自分が中心、つまり自分が人生の主人公。そう思いがち。それは間違ってはいないと思いますが、自分以外はみな脇役、引き立て役にすぎないというよう感覚を持つようになってしまうのは危険ではないかとそのように思います。


とかく自分が中心で、自分が考えたこと感じたことのみに従って行動しがちです。つまり「自分がどうしたいのか」それがいちばんだったりします。「他人に振り回されたくない」と思うのが普通ではないでしょうか。自分のこと、自分の時間を最優先しがちです。つまりは損したくないと。自分が得するかどうかがすべてだったり。自分が恵まれている状態にあることを当たり前のように思ってしまうこと、傲慢な態度をとってしまうことを私は忌避しますね。
相手の身になって考えること。自分の考えややり方を押しつけるのではなく、人とつながっていくという時には謙虚さというのも必要だと思うのです。普段忘れがちなことだったりします。


自分が大事。自分が可愛い。それは当然のことで、しかしながら他者をないがしろにするのはどうかと思います。自分さえよければという行動にでていないか。相手の身になって考えるということを忘れていないか。時折思い出す必要があるように思います。


参考記事:自分のために時間を使うこと。誰かのために時間を使うこと。(かみんぐあうとっ)