プレゼン。導入でひきつけるひとつのやり方。

プレゼン。導入でひきつけるひとつのやり方

というわけで、書いてみます。今日のプレゼンが面白かったので。
面白かったのは導入です。
内容について詳しいことは書くわけにいかないので、アレンジして書きますと、

話し手:Aについてどう思いますか?

聞き手からAについておおざっぱな意見が出ました。

話し手:Bについてどう思いますか?

これもまた聞き手からなんだかんだと意見が出ましたが、だいたいAは○○だよね。Bは××だよね。ということで意見は一致。

Aは○○
Bは××

とホワイトボードに書いて、

話し手:じゃあ、こういうちがいはどうしてできたと思われますか?

聞き手の中にちがいについて答えられる人はいませんでした。
私もわかりませんでした。
どうしてちがいができたのか、はてさてなんでだろう?
理由が知りたくなります。
ちがいができた理由を話し手はすぐには言いませんでした。
つまり、これが導入です。

話し手:これからAとBについて、どうしてこういうちがいができたのか話していきます。最後まで聞いていただいたら、わかります。

とこう来ました。
うわぁと思いました。こういうやり方もあるのだと思いますが、わたしは初めてで新鮮でした。
知りたいですよね。AとBのちがいがどうしてできたか。
AとBのちがいができた理由を他の事例も出しつつ具体的に説明。歴史的な変遷だとか地域的な差だとかさまざまな角度から検証されたものをスライドで見せられて、だんだんわかってきます。どうしてAとBにちがいがでてきたのか、その原因についてもポイントをしぼって説明がありました。なるほど、と思いました。
この「なるほど感」ってすごく大事ですね。納得感というか。
流れに乗って話は進み、ついつい引きこまれていきました。
きちんとシナリオができているのですよね。話の流れができているというか。
だから安心して話を聞けるし、話す方にも余裕がある。時間配分等も考えて話しているのだと思います。
話が進んで、最後の最後に導入の「AとBのちがいがどうしてできたのか」につながりました。ええ、見事に。はっきりとその理由がわかりました。


「ああ、なるほど、それでかー。それでそういうちがいができたのかー」と思わず膝を打ちそうになりました。
話にひきこまれ、気がつくと、「えっ、もうこんな時間?」という時間が経っていました。私だけでなく他の人もそうだったと感じたと思います。
導入でひきつけられました。導入がよかったのだと思います。

最初に考えさせるような問いを投げておいて、あとでその問いの答えにたどりつくように話を持っていく。

答えにたどりついたときは、快感です。ああ、そうか、そういうことかー、と。
ああ、そういうことかーというのが大事だと思うのですよね。
ああ、そういうことかー、なるほどーと思ったことはおそらく忘れないと思うのですよね。印象に残るというか。
まぁあくまでも一例でやり方は他にもいろいろあると思います。
今日のがわたし的に面白かったので少しアレンジを加え書いてみました。


それではー。