南アフリカってどんな国?

今ワールドカップが南アフリカ共和国で開かれているということで、南アフリカってどんな国なんだろうということで本で調べてみました。

南アフリカを知るための60章 (エリア・スタディーズ79)

南アフリカを知るための60章 (エリア・スタディーズ79)

南アフリカ共和国は「虹の国」と言われるのだそうです。

ひとつの国のなかにアフリカがあり、ヨーロッパがあり、アジアがあり、多彩な文化的背景をもつ人たちが一緒に暮らしている

からだそうで、
南アフリカというと、歴史の授業で習ったアパルトヘイト(人種隔離)政策をしていた国というのを思い出す人も多いのではないでしょうか。
あとは、レアメタル産出国だとか、今はワールドカップサッカーが開催されていますね。
この本で思い出したのですが、
南アフリカはオランダとイギリスの植民地だったのですね。


先ほど書きましたが、レアメタルの産出国ということで南アフリカは知られていて、白金(プラチナ)は、自動車の排ガスを浄化する材料など工業用として使用されることが多くて、日本は白金の83%を南アフリカから輸入しているらしいです。


国民間の所得格差と犯罪についてもこの本の中で触れられています。
HIVに成人人口の5人に1人が感染しているとあり、そういったことも今まで知らなかったです。
治安も細心の注意が必要なようです。
ジェンダーの問題についてもあらためて現状を知り、女性差別、抑圧というのは根強く残っているらしいです。


南アフリカというと、ルイボスティーというのはわりと昔から知っていて、そのこともコラムに書いてありました。あとはワインとか。
多言語社会で11もの公用語があるらしいです。言語事情はかなり複雑そうです。多言語となると教育に影響してくるわけで、そのことについても詳しく書かれています。


移民や頭脳流出の問題など、抱える問題は多そうです。
問題が多いというのは日本も同じですが、世界規模っていうのかな、世界的視野から日本を見ないとダメだと思うのですよね。日本の中だけで問題は解決しない。どんな問題もそうだと思うのです。日本という国は日本だけで成立しているわけじゃない。日本経済とか特にそうですが。
ゼノフォビア(外国人嫌悪)という言葉もこの本で初めて知りました。
まずは南アフリカという国がどういう国か知りたいという人にはこの本はちょうどよいかもしれません。

南アフリカを知るための60章 (エリア・スタディーズ79)

南アフリカを知るための60章 (エリア・スタディーズ79)