怒らなくなっていくということ

わたし自身、年をとるとともに怒ることが少なくなっているように思う。
年をとるとともに怒らなくなっていくのは、他の人もそうなのかなぁ?と思っていたら、そうでもないらしい。


先日図書館で怒っている年配の男性を見かけた。
図書館の司書さんに何か怒鳴っている。
あげくには子どもがさわがしい、バタバタ走るな、ここは保育所じゃねぇ!みたいなことも言い始めた。
今は春休みということもあって、確かに子ども率が高く、静かな感じではなかった。


それにしてもそこまで怒らなくても、と思う。
怒りのセンサー、感度というのはそれぞれちがうので、まぁどうしようもないといえば、どうしようもないのかもしれない。


怒らなくなっていくこと、だんだん丸くなっていくことで、なんとなく動きが小さく緩慢になっていくというのはあるかもしれない。
ときどきものすごくエネルギッシュな人がいる。普段からテンションが高い人は、案外子どもの頃からテンションが高くて、テンションの高い状態がその人にとって普通なんだと思う。おそらくは強力なバッテリーを元々兼ね備えていて持続力も復活力も桁違いなのかもしれない。


一方、元々アクティブでもないのにアクティブを装って頑張ってみても結局長くは続かない。やっぱり疲れてくる。そのうち落ち着くところに落ち着く。そんなものだと思う。


わたしの場合、だんだん父親に似てきているのかもしれない。わたしの父は滅多に怒らない人で、漫画のキャラクターでいうなら、『天才柳沢教授の生活』の柳沢教授みたいな感じだ。柳沢教授も怒ったりムキになることはあるけれど、わたしの父の場合、柳沢教授をもっと温和に無口にした感じといえばいいだろうか。父もマイペースな人でそのあたりも似てきているなぁと思う。あまり喋らなくなってきているところも。
まぁ、怒らなくなっていくというのはわたしとしてはいいことなんじゃないかと思う。怒るとやっぱり疲れるし、怒られた側も気分が悪くなるし、できればお互い気分よい状態でいたいよね、というのがあったりする。どうしてそんなに怒らなくなったのかはわからないけれど、まぁ父に似てきた(遺伝)とか年をとってきた(気が長くなってきた?)からとか、そういうことなのかもしれない。


今30巻まで出ているらしい。

天才 柳沢教授の生活(30) (モーニング KC)

天才 柳沢教授の生活(30) (モーニング KC)

わたしは文庫版を持っています。面白いのでおすすめです。

天才柳沢教授の生活(1) (講談社漫画文庫)

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