ハトと折り紙。

先日、ある道端に首のとれたハトの無残な死骸が…。
血の赤と周りには飛び散った無数の羽。
わたしは仕事に行く途中そこを通りがかっただけでどうしようもなく…。


次の日、その道を通るとハトの死骸は既になく、羽が少し残っているだけ。
そして道の端に折り紙が。


おそらく子どもが折ったのであろう「花の形の折り紙」がそこに…。
この近所の子どもが折ったのだろうか。たぶんそうだと思う。


なんていうか、まだまだ日本は大丈夫だ、とそう思ったのですよね。
日本には優しい子どもがいる。
死んだ名も無いハトのために折り紙を折る子どもがいる。


静かに雨に濡れていく折り紙の花。
残された数枚のハトの羽。


優しさはまだ残っている。
優しい人はちゃんといる。
大丈夫、日本。
思いやりの気持ちを忘れないでいたい。
いつも。どんなときも。