読んだ本『優柔不断は“得”である』

優柔不断は“得”である?[人生の損益分岐点]の考え方 (扶桑社新書)

優柔不断は“得”である?[人生の損益分岐点]の考え方 (扶桑社新書)

本書では主に次の4つを提案しています。
1.人生は意思決定の連続である。その際に「損」と「得」をきちんと天秤にかける。天秤はお金だけでなく、生まれもった素質、精神や健康など目に見えないものも自分の基準に乗せる。
2.この世は予測不可能なことが起こる。加えて人は絶対に自信のある“読み”を外すことも多い。そういう状況に対応できるよう、“のりしろ”をつくっておく。
3.チャンスには“とりあえず乗る”。だが、「利がない」と思ったら、傷口を大きくする前に、思い切りよく撤収する。
4.人は自分でも気づかない可能性を持っている。だが、“身の丈以上の成果”は長くは続かない。
いずれの場合も、「これしかない」と拙速に決めつけない姿勢が大事です。


優柔不断は“得”である?[人生の損益分岐点]の考え方 (扶桑社新書)より


まぁかくいうわたしはかなり優柔不断なわけですが、優柔不断であるということはつまりは慎重であるとも言えるかな、と。


この本にあった「人生の損益分岐点」について考えるという発想は不意をつかれるとともに、その考え方を用いたとしても意思決定というのはなかなか難しいものだな、と。


得るものがあれば失うものもある。自分の基準にしたがい素直に迷うことなく決めることができればよいのですが、なかなかそうはいかないもの。結婚や離婚、就職、転職、退職、といったことになればなおさら。


あえてすぐに決定をくださず、先延ばしにするやり方もありかな、と。


急いで決めて、あとから「しまった!」という後悔はできるだけしたくないもの。


どうしても自分では決められない、どうもうまく解決できない、どう転んでもまた悩むことになりそうな、そんな時は「時」を待つのもひとつの手かもしれません。


緊急手術をしないと命に関わるとかそういうことであれば別ですが、大切なこと―例えば、結婚や離婚、就職、転職、退職といったこと―に関しては慎重に慎重を期して、性急に決めてしまわない。熟慮すること。それが結局は功を奏することにつながるのではないかな、と。熟慮した結果なら後悔も少なくて、あきらめもつくかな、と。


いきおいで行動して、そして後悔しない。潔いですが、わたしには合わないかな。考えてから動く習慣が染み付いてしまい、なかなかいきおいにまかせてということができない。失敗や後悔をできるだけしたくないという自己防衛が私を優柔不断にさせているのかもしれません。