1.スタイルを決める
文章というのはもっと気楽に書いていいものだと思います。
本を書くと言っても、結局は一文一文の積み重ねなのですよね。
積み重ねていくときに重要なのがスタイルだと思います。まずはそのスタイルを決めるところからはじめます。
今回電子書籍になった部分は1万7000字くらいなのですが、実際は5万字以上書きました。
わたしの場合、書くのは全然苦にならないです。テーマから思うこと考えたことをひたすら文章にしました。
が、ひたすら文章にするだけでは、書いているうちに枝葉に分かれ、結局何を言いたいのかわからなくなるというのがあります。
なので、書くことを決め、それについて、だいたい1,000字前後で言及していくことにしました。
例えば、今回の電子書籍(『30分でわかる ゆるゆると前向きになるための15のヒント』)の中では
1.気持ちをケアする方法を見つけよう
というテーマで1300字ほど書き、その次に
2.友人とゆるゆるとつきあっていこう
というテーマで1000字。
こんな感じで15ほど続いています。
これはあくまでもわたしが今回取ったスタイルで、他にも書き方はいろいろあるかと思います。
今見てみたところ、森博嗣先生の『つぶやきのクリーム The cream of the notes』がそんなスタイルでした。(わたしは森博嗣先生の作品、エッセイのファンです)
2.まず1万字書く
なんでもいいので、ひとつテーマを決め、それについてとことん思うことを書くことだと思います。書きたいテーマについてまずは1万字くらい書いてみるとよいと思います。
1万字くらい書いて、こういうこと本にしたいとアピールするのがよいのではないかと思います。1万字くらい書いたものを読むとそれが本になりうるレベルのものか判断できますし、1万字にも満たないうちに筆が止まってしまうのでは多分内容として薄すぎるのではないかと。(分野、ジャンルにもよりますが)
3.書くスピードをあげる
その人がどれくらい文章を書けるものなのか、編集さんは見極めたいと思われると思いますし、文章を書くスピードもチェックされるかと思います。あまりにも書くスピードが遅いのでは話にならないです。スピードをあげることは可能で、最後まで書き上げるためにはスピードが大事。いきおいにのって書いたほうが良いものが書けるというのはあります。ぐねぐね考えながら書くと文章にキレがないこと本当に多いです。
かく言うわたしも途中で難航し、難破しかけましたが、まぁ気負っても仕方ないし、いつものようにブログを書く感じで、ひとつのテーマにつき1000字前後書くことにし、結果かなりの量を書くことができました。
4.まとまりを増やしていく
長文と言っても、まとまりがないと読む側は次第につらくなってくるというのはあります。1000字くらいで一息つけるのが気楽に読めてわたしは好きで、今回そうしました。
1000字のまとまった文章を書く。
その1000字のまとまった文章を10、20、30と増やしていく。
そういうスタイルも有りだと思います。
まとまりの数を増やすためには自分の引き出しは多いほうがいいです。いかに自分の引き出しから出してくるか、そこだと思うのですよね。
今回わたしは自分の家族の思い出、就職してすぐの経験等を引き出しから引っ張り出しました。まだまだ開けていない引き出しはいくつもあって、それらを開ける時もいつか来るのかな、と思います。
5.まとめ
はじめに書いたことに戻りますが、文章を書くことを難しく考えなくていいと思います。
- テーマを決める
- 気楽に書く
- まずは1000字のまとまりから
- まとまりをどんどん増やしていく
- 自分の中の引き出しをどんどん開ける
大事なのは
- 自分の引き出しを開け、そして何を伝えたいのかハッキリさせること
長文を書くことはすごいことでもないし、たいへんなことでもない。
たいへんだとしたら、「書き続けること」それがたいへんだと思います。
途中で書くのをやめてしまう人は本当に多いのではないかと…。
書くことに慣れてきたら、それほど書くのはつらくなくなってくるというのはあります。むしろ楽しく、やめられなくなってきます。
千里の道も一歩から。本を出すのも一文から。
書き続け、書き上げる快感をぜひ味わってください。