『銀の匙』13巻感想

なんだか久しぶりの『銀の匙』の新刊なわけですが、面白かったです。
以下ネタばれあり感想です。





いやはや彼らももう高校3年生となって、なんというか相変わらず元気で楽しそうで何よりです。まぁ主人公の八軒くんはこれまでがんばりすぎてぶっ倒れたり、父親との関係もうまくいっていなくて悩みストレスの塊みたいになっていた時期もあったわけですが、自分の会社を作って目標ができて、俄然イキイキとしてきました。御影アキちゃんを希望する大学に合格させる!という使命もあって、目標とか使命って大事だな、と。バイトも馬術部もがんばっていて、充実していて羨ましい!!まぁ体力的には大変かもしれませんが、そこは高校生。若さと体力で乗り切る!!八軒くんの成長は本当に著しくて、大蝦夷農業高校に行ってよかったですね。御影アキちゃんとも出会えたし!


「人って変われるものなんだ」というのはまぁよく聞く言葉ですけれど、良い方向に変わるのはいいですね。13巻の後半、大蝦夷農業高校馬術部は見事全国大会に出場することになったのですが、八軒はやらかします。チーム戦で経路違反による失権(ものすごい違反)をして過去最高の最低点を出してしまいます。きしめんが八軒の目から流れ出るような涙のコマがあるものの、彼はすぐに復活します。強引というかむちゃくちゃというか逃避行動的反動顕著な復活は、なかなか漫画チックで笑えます(あ、もちろん『銀の匙』は漫画ですけど)。でもまぁいいですね。切り替え大事です!記憶を飛ばしたっていいんです!前に進むためには!!


家庭の事情で高校を辞めてしまった駒場くん(野球部でピッチャーをしていた彼です)もがんばってました!!東京の引越運送会社で荷物をモリモリ運んでいました。すごい筋肉マンになってます!!ズシンズシン!ズズン!ズズン!!そうそう、駒場が働く「マッハ引越センター」の黒いユニフォームのTシャツの背中の馬がハニワみたいで可愛いです!こういうところもきちんと手を抜かないあたり素晴らしい・・・。


あとは、あれですね、西川くんが東京の大学の農業系学部に進学希望というのは超納得でした。東京の大学に進学すれば秋葉原やお台場が近くて幕張メッセもいける。「農業学べて聖地も近いとかサイコー!!!」ホント楽しそうでいいです。
で、常盤くんの「卒業後すぐ実家継ぐから!!今のうちに嫁さんつかまえるの!!」という台詞、うーん、なんとも現実的というか、早いうちから婚活しなきゃというのは大変そうだなと。常盤自身、やせてたときのタマコに目がハートになってたこともありましたが、常盤とタマコがくっつくことはなさそうです。


ラストは駒場が八軒に「おまえに頼みたいことがある。」というコマで終わっているのですが、うわー、続き気になります!(単行本が出てから読む派なのでサンデーの連載は読んでないです)


クライマックスはもう目前!!とラストのページにありましたが、14巻が最終巻になっちゃうのかな?15巻まで出るかな?どちらにしろ終わって欲しくないです!!まだまだ続いてほしい。個人的にはタマコのお兄さんが好きなので、あのお兄さんの話(スピンオフみたいなの)を読んでみたいです。



あと、『銀の匙』読むといつもピザが食べたくなります!13巻でも作って食べてましたが、自分で材料揃えて作るようになると、こだわりとか強くなりますよね。舌も肥えてくるだろうし。

魚焼きグリルやフライパンでもOK 焼きたて!おうちピザ (講談社のお料理BOOK)

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