簡単に「がんばって」と言わないでほしい。

「がんばるってなんだろう?」とここ数日思うことがあった。
自分なりにがんばっているのに、それでもそれは「がんばっているうちに入らない」と見る人がいて、否定されたような複雑な気分になる。


人それぞれ体力もちがうし、精神的な面もちがう。自分の基準(ものさし)で人を測ると、もしかしたらがんばっているように見えないかもしれない。だから「がんばって」と言う。励ましや応援のつもりで「がんばって」と言っているつもりかもしれないけれど、あまりにも度々言われると、プレッシャーを感じてしまう。「もっとしっかりして」「しっかりしろ」とか「ちゃんとして」「ちゃんとしろ」というのもしかり。


ずっと恒常的にがんばれる人もいると思う。
いると思うけれど、それが無理な人もいる。


無理して心身ともに疲れて、それでもまだがんばらなきゃと自分にムチを打って追いつめて、だんだんどんなことに対しても楽しいとか嬉しいとか面白いとかそういうことを感じられなくなっていく。笑えなくなっていく。その感じはよくわかる。まずい兆候だ。


本人は十分にがんばっているのかもしれないのだから、もうそれ以上「がんばって」と言わないでおく。それも有りだと思う。


心も体も一度折れると元の通りになるには相当な時間を要する。


無理せず休むことが必要な時、時期もある。
つらいとき、しんどいときは、どうしたってつらい、しんどい。


自分ができることを他の人も同様に同じレベルでできるものだと思わないでほしい。人それぞれできることは違う。


簡単に「がんばって」と言わないでほしい。もしかしたら心身ともにもういっぱいいっぱいなのかもしれないのだから。