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非言語の微粒子

考えたことは多くても、それを言葉にするのはなかなか難しくて、いつももどかしい気持ちがつきまとう。
とにかく何かに書いて残しておかないと忘れてしまって、あとからは思い出せないので、なんとか言葉にしておこうとメモ帳を開く日々。


どうしたら考えたことを素直に言葉にできるようになるのだろう?
素直に言葉にしているつもりでも、まだ言葉にできていない部分があって、その言語化できていない部分は少しずつ頭の中に沈殿して、静かに横たわり、時々何かの拍子にフワッと土煙のように浮き上がり、ゆっくりとまた底へ沈んでいく。


浮き上がっては沈んでいくものは、一体何なのだろう?非言語の微粒子とでも言えばいいのだろうか。


非言語の微粒子は最近ますます増えてきて、靄かがることもしばしばだ。言葉できれば、すっきりするのに、なかなか言葉にできない、そう、今も言葉にできずに、書いては消してを繰り返している。微粒子すぎて、手にしたザルの網目からどんどんこぼれ落ちてしまう。今使っているレベルのザルでは掬うことができない。つまり、言語化スキルがまだまだ未熟だということか。


なかなか掬うことができない微粒子は、私をモヤモヤさせるけれど、一方で安心感も与えてくれる。何もかもがはっきりクリアになった世界はむしろ怖い。隠れること、曖昧にすること、幅をもたせること、大目に見ることを許さない、まるで白と黒しか許さない世界のようで、怖い。


非言語の微粒子は言語化できていない思考のパウダー。思考の産物。もしかしたら、いつか言葉という形になるかもしれない。今はできなくてもいつかは言葉に。大切にしておきたい。


微粒子自身もいつか言葉になることを夢見ているかもしれない。いつかメモ帳の上で踊り遊びたいと。