ブログを続ける理由

ふと考えた。どうしてブログを続けているのだろうか、と。
まあ書くのが好きだから書いているだけ、とも言えるし、誰かに読んでもらいたいから書いている、とも言えるし、なんだかんだ言っても自分のために書いているような気もする。自分が満足するから、書くのが楽しいから。だから続ける。続けたいという意志があって、続けている。


ここまで書いて、ふと考えてしまった。
楽しいは楽しいけれど、楽しいことばかりじゃなかったよね?と。
普段から昔のことを思い出すことがないので、すっかり忘れてしまっているけれど、つらいこと、悔しいこともあったなあと。


つらいこと、悔しいこと、それらを私は深海にまるごと沈めた。あまりにもインパクトが大きいと人は逃避行動へ走るものなのかもしれない。記憶を黒く重い箱に閉じこめて、海へ放り投げて、踵(きびす)を返した。そして、何もなかったのように振る舞った。そう、つらいことも、悔しいことも、何もなかった。大丈夫。大丈夫。まだ行ける。こんなことでやめるなんて、もったいない。ブログを続けていれば嫌なこともあるし、でもよかったと思うこともあるものだから。個人のブログなのだから、深く考えすぎない方がいい。


自分で自分を励ましながら続けるブログは楽しくないと思う。よほど好きじゃないと続かないのがブログで、めんどくさいと思いはじめたらOUTだ。


これまで続けてきて、それゆえ止められなくなったというのはある。止まるのが怖い。書かなくなった私を想像できない。それくらいにブログは大きな存在になってしまった。


たかが趣味なのに。
否、趣味だから、いいのだ。
趣味だから、好きなことが書ける。
仕事だったら、そうはいかないだろう。


自分の城を一文字一文字築いていく。それが楽しい。
「え、ブログまだ続いているんですか?!」
これは最高の褒め言葉だ。この言葉が聞きたくて私はブログを続けているのかもしれない。



もし自分のブログを持っていて、また書きたいと思っているのであれば、ぜひ書いて、そして続けてほしい。書けば誰かが読んでくれる。書かなければ読まれない。


ブログは自分の城だ。この城はまるで記憶装置のようで、とても貴重だ。どんな文を残すか、どんな記憶を書き残すかは自分次第だ。