こうして書くことを割と重要視する傾向が自分にあるように思っていたけれど、「書いたもの」については、それほど重要視してないんじゃないか、という気がしてきた。
その理由として、書いたものを「読み返す」ことが滅多にない。ほとんど書きっぱなしだ。「書いて残すこと」が重要とも考えられるけれど、まあ全く残っていないより残っていることで感じるものもあるから、全くの無駄ではないのかな、と。
一方で、ある人はブログや日記などを書いても無駄だと言っていて、ブログをプロとして生活の糧を得るものとして書くのならまあ意味があるけれど、個人が本当に個人的なことを細々と書いて残すのは、最終的には意味がないこと、鼻をかんだあとのティッシュみたいなもの、と言っていて、わたし的には驚いた。まあ、鼻水が出てどうしようもないとき、必要で求めてしまうのがティッシュで、ティッシュがブログや日記という媒体で、鼻水が「書いたもの」だとすると、吐き出した「書き出した」モノはもう必要のないもので、吐き出すこと「書き出すこと」そこが重要なのかな、と。
その人は書くこと全てを否定しているわけではないと思う。ただ書いたものの価値や意味は人それぞれ違っていて、その人は書いたものに固執するのはよくない。人の考えや思っていることは変わるものだから、いつまでも同じ考えでいるよう糊付けするようなそんなものはいらない、とそういうことを言っているのではないか。
確かに考えや思っていることは変わる。少しずつ変わる。変わらないように見えて、少しずつ変わっているものだと思う。殊更に変えること、変わることを希望しないのが私なのだけれど、それは安定感を重要視するからだと思う。アンティークなものが好きというのもそれがずっと残っていて、それに敬意を表するから好きなのだと思う。一方で日々変化があったほうが面白い。新しいものが大好き、流行のものが好き、古くさいものは嫌いという人もいて、これも重要視するものが違うから、そうなるのだと思う。
「書くこと」に関してまとめると、「書く行為」は重要視するけれど、「書いたもの」は重要視しないのが私で、そういう感じだと意外と気楽でよいかもしれない。もし書いたものが全部なくなってしまうとしたらそれは確かに惜しいと思うけれど、2日もたてば、なくなったこともどうでもよくなる気がする。なくなってもまた書けばいい、そう思うので、書いてものには執着しないのかもしれない。
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