人の心は難しい

人の心は難しいなあと思う。人には心にも治癒力というか復活力というか、元の状態に戻る力があると思うのだけれど、そう簡単には治らない(復活しない)場合もあって、本人はものすごく苦しんでいて、そばからいろいろ言っても聞こえていないみたいだ。聞こえているけれど、どうしようもない(動けない)状態なのかもしれない。


「時間薬」と言われるように、時間が経つことで少しずつ治っていく場合もあるだろうし、時間がより傷を深くしてしまう場合もあるかもしれない。思うに、あまりに物を見すぎて、あまりにいろんなことを聞きすぎて、感じすぎて疲れてしまって、それならある程度目を瞑り、耳を塞ぎ、静かな自分だけの時間を持つことが薬になるのではないかと思う。閉じこもるのは良くないとよく言われることだけれど、余裕がないときに人と会っても話しても疲れるだけだ。何をやっても楽しめないのは疲れているから。まずは疲れをとること。見るもの聞くものを減らすこと。人間関係で疲れているのなら距離を置くのもひとつの手だと思う。


やはり、心の疲れが回復を遅らせているのだと思う。疲れを癒す方法は、人それぞれ違っていて、「ああしたほうがいい」とか「こうしたらいいのに」とか押しつけるのはよくないし、でもそばで見ていると、どうにかしてあげたいとも思う。でも干渉されるのは嫌だと思う人が多いし、一方で無関心なのも嫌なもの。


人の心は難しい。