「仕事はできるけど、いっしょに仕事をしたくない人」について考えた

「あの人は仕事はできるんだけど、同じチームにはなりたくない(いっしょに仕事をしたくない)んだよね」という話を聞いて、どういうことだろう?と思っていたら、どうやら「その仕事ができる人」は経験もあるし、他の人が4〜5時間かかる仕事を2時間で終わらせるらしい。要するに仕事がはやい。


確かに黙々とものすごく真面目に仕事をしていて、その人が大きな失敗をしたというのを聞いたことがない。仕事ができるのもあって人をあてにしない(頼まない)人だなあというのは私も感じていた。


ただ、仕事はできるけど、チーム内でも情報交換をあまりしようとしないらしく、そういえば雑談をしているところをほとんど見ない。ひたすら静かに仕事をしているのがその人のイメージで、まあ雑談ばかりで仕事が遅いのは問題だけれど、情報交換的な話はやはり必要だと思う。


黙々と仕事する姿から思うのは、「とにかく自分の仕事は完璧に」という考えがその人にあるのかもしれないということ。「私はちゃんと仕事してますよ?」と。


確かに仕事はしている。時間単位で2人分の仕事ができる人かもしれない。でも、チーム単位で仕事をしているので、自分の仕事さえ完璧ならそれでいい、というわけではない。問題点や改善すべき点はどんどん共有すべきだし、それだけ仕事ができる人なら仕事が遅い人(うまくいっていない人)に良いアドバイスもできるはず。まあ、人にアドバイスする(教える)のは苦手という人かもしれないけれど。


同じチームの人にもなかなかオープンになれず、つい寡黙に仕事をしているのかもしれない。寡黙なので何を考えているかわからないし、自分の仕事以外のことに無関心のようにも見え、仕事を頼まない代わりに誰かに頼まれることも無言で拒んでいるような、そんな感じもする。だから「仕事はできるけど、いっしょに仕事をしたくない」となるのかな、と。


寡黙ということに関しては、過去、私自身余裕がなさすぎて、自分の仕事をこなすのにいっぱいいっぱいで、雑談や情報交換もできず黙々も仕事をしていた頃があったので、人のことは言えない。まあ今も余裕があるわけではないのだけれど、チームで仕事をしているという自覚はある。雑談も情報交換も以前よりしている。日々、より良い仕事をしたいという思いも強い。昨日よりは今日、今日よりは明日と、もっと良くしていきたい。明日はあれをやってみよう、うまくいっていないところはこんな風に変えよう、そんなことを考えるのは本当に楽しい。変えることを面倒くさがらない。とにかくやってみる、行動に移す。それをモットーにしたいと今思っている。


仕事ができるなら多少コミュニケーションに問題があってもいいのか、変に周りを掻き乱すおしゃべりトラブルメーカーよりはいいのではないか。私だったら必要があればこちらから話しかけるし、その仕事ができる人は話しかければ普通に答えてくれるし、寡黙なのは問題はないのではないか。「仕事はできるけど、いっしょに仕事をしたくない」と言っている人は「そんなに仕事ができるのだから、チームの一員としてもっと自分や他の人を手伝ってほしい」ということだろうか。それが期待できないから、いっしょに仕事をしたくないと言っているのかな、と。できる人は自分の仕事をサクサク終わらせ、ほとんど残業なしで帰っているらしい。それをうらやましく(嫉ましく?)思う気持ちの裏返しで、いっしょに仕事をしたくないと言っているのかもしれない。


長くなってしまったので、今日はこのへんで。