「居場所があれば生きていける」ということ

心に残ったのは第4章居場所の作り方。
居場所があれば生きていける」これは本当にそうだと思う。


どこにも自分の居場所がない、そこに自分がいてもいいと思えない、そこにいても落ち着かない、自分の必要性を感じないというのはつらいものだ。人はやはり必要とされたいと思うし、あまりに必要とされすぎて依存されすぎるとそれはそれでつらいのだけれど、やっぱり基本的には必要とされたい、そこにいてほしい、そう思われたいものだ。


自分の有効性とか価値とか、そういうものも関係してくるのかもしれないけれど、特定の場所で必要とされないとみなされたとき味わう屈辱感、虚脱感、そしてもうどこにも自分の居場所などないのではないかと思ってしまう無力感、劣等感。就活でお祈りメールをもらったり、人員整理で仕事を辞めざるを得なくなったり、失恋したり離婚したり、そういった居場所をなくす経験をしてみると、居場所というのは本当に大切なものだなぁと改めて思う。


まずは居場所。落ち着いてご飯を食べ、くつろぎ、眠る場所を大切に。
職場がいちばん長くいる場所という人も少なくないと思うけれど、職場と自宅だけで他に行くところがないとなると、視野狭窄に陥ってしまいそうだ。人間関係も本当にごく限られて固定化してしまう。井の中の蛙でも悪いことはないけれど、水が濁ったり腐ったりしても逃げ場所がないというのは問題かもしれない。


趣味仲間がいたり、気軽にいける場所、行きつけの場所が職場以外にあると良いというのは最近よく思うことだ。わたしの場合、中国語教室やボランティアがそうなのだけれど。以前、英会話のサークルにも入っていたけれど、メンバーとか英会話のやり方とかそういうのが合わなくてやめてしまった。そのことについては、いつかまたあらためて書くことにしよう。


「ああ、ここは合わないな。居心地が悪い」そう思ったら、ぐだぐだ悩まずに抜け出すことだ。仕事だとそういうわけにもいかないけれど、サークルとか習い事とかなんとか教室とか、憂鬱な気分になってまで行くところではないと思っている。毎回行くのが楽しい、楽しみでしょうかない。そういう場所をひとつかふたつ、持つようにしたい。いろいろ探してやっとみつかるかもしれないし、行くうちになんとなくそうなるかもしれないし、まぁそれはケースバイケースだろう。でもまぁこういう場所もあまり固執するのは好きではないので、まったりと細く長くゆるくつながっていたい。居場所における居心地は大事。まあ居心地が悪くても何らかの理由でそこを去れない場合、自分で居心地よくするというのもひとつの手だと思う。何もしないで文句をブツブツ言ったりイライラするよりずっとよい。普段から自分で自分を楽しませる、居心地よくする達人になりたいものだ。


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