眠りに落ちる直前まで本を読む〜最近読んだ本をピックアップしてみた。


ここのところの私は寝落ちばかりしているw
いや、あえて、故意に寝落ちしようとしている感じだw


最近ずっと、眠りに落ちる直前まで本を読んでいる。
ひたすら活字を追い、もうこれ以上読めないや、というところまで突っ切ったところで、眠りの世界にダイブする日々だったりする。


以下、最近読んだ本のうちのいくつかをピックアップしてみた。(注:ネタバレ有り)

アラビアの夜の種族 (文芸シリーズ) 古川日出男

わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる』経由で知った本。
「アラビアの夜の種族」はスゴ本【徹夜保証】とあったので、読んでみた。

私は、成田美名子の『エイリアン通り(ストリート)』が好きだったり、『千一夜物語』が好きだったりするので、アラビアというだけで即読みはじめたw 砂漠や遊牧民という世界が好き。
これは、面白い。世界史が好きな人だとより面白さを感じられるかもしれない。
ボリュームがあるので、読みごたえあり。

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない―A Lollypop or A Bullet  桜庭一樹

桜庭一樹の作品はだいたい読んでいるが、
これは読んでいなかったので、読んでみた。以下反転ネタバレあり。
これは、最初の新聞記事より抜粋のページを私はすっとばして読んでいた。(たまたま)
しかし、これは、すっとばして読んで正解だった!勝った!(イミフメイw
この新聞記事って最初にネタをばらしてしまっているじゃないですか。
わたし的には好きじゃないです。徐々に明らかになっていくのは、いいけれど、どかんと最初に死んじゃうのを明らかにしてしまうのは、個人的に好きじゃない。
子どもが殺される話、虐待の話とは知らずに読んだわけですが、読みながらかなり熱くなっていたのは確かです。
子どもは親の所有物じゃない。親が子どもを好きなようにしていいわけじゃないっていうのが私の自論だったりするのですが、これについて書きはじめると止まらなくなるので、やめておきますw いつか書けたら書こうかな。

夢にも思わない (角川文庫) 宮部みゆき

宮部みゆきは好きでかなり読んでいたりするのですが、
これは知人からもらって読んでいなかったので読んでみた。

これまた偶然なのかなんなのか若い女の子(二十歳)が殺される話で、読んでいて気分のいいものじゃなかった。
子どもには居場所が必要で、自分で働いたりして自活できるようになるまでは、安心していられる場所というものが必要なように思う。子どもは親の所有物ではないとはいえ、子どもに無関心でいても、ほったらかしでもいけないと思う。子どもにとっての居場所の必要性について、いつか書けたら書きたい。



国境の南、太陽の西  村上春樹

最近の作品ではないが、読んでいなかったので、読んでみた。
これも読んでいてずっと眉間に皺を寄せっぱなしだった。
なんというか男女の仲というのは、わからない。ということだ。
中間というものが存在しないというのは、なんとも哀しいな、と思う。
わたし的には中間という存在も有りだ
と思うのだが。


バラ色の雲―つれづれノート〈6〉 (角川文庫)  銀色夏生

これは私の本棚から引っ張り出してきた本。久しぶりに読み返している。
かみんぐあうとっすると、私は銀色夏生氏の大ファンだ。これは胸を張って言えるw
彼女の詩が好きで、かなりの数、出版されているのだが、9割くらいは持っていると思う。
銀色夏生氏の日記であるつれづれノートシリーズはすべて持っている。


この『バラ色の雲』の中に銀色夏生氏が最初のダンナさんと離婚したことが書いてあるのだが、
最後のあたりに書かれている言葉が秀逸。

今、すごく悲しいことがあって立ち直れないかも知れないと思っている人へ、私は、三ヶ月だけガマンしなさいと言いたい。
もうこれから先に楽しいことはないだろうと思ってる人へ、三ヶ月、とりあえず三ヶ月だけ生きてみなさいと。
三ヶ月後のカレンダーの日付けにまるをつけて、そこを目標に。それだけを考えて生きていくと、いざ三ヶ月たって、まるの日になった時、いつのまにかまた笑ったり、夢をもったりしている自分に気づくと思う。

「いいこと」がたくさん起こる名言セラピー(知的生きかた文庫―わたしの時間シリーズ) 植西 聰

以下抜粋

幸不幸は、
財産、地位、あるいは職業などによって決まるものではない。
何を幸福と考え、また不幸として考えるか――
その考え方が、幸不幸の分かれ目なのである。
                   デール・カーネギー