うん、要は、勇気が出せなかった女の子って、きっと日本全国を探したらいると思うのですよね。
バレンタインデー。渡したくても渡せなかったチョコを今日食べてる女の子ってきっといると思う。
んー、要は、勇気が出せなかったってこと、あるのですよね。女の人の場合でも。
バレンタインデーはチョコを渡すと同時に好きな人とコンタクトとれる絶好の機会だったりするけれど、いざチョコは買ったものの、直接渡すのをためらってしまうことってあると思うのですよね。
渡したあとが、こわいから。
んー、何が起こるかわからない。だから面白いなんて思ったりするけれど、やっぱりこわい。
明らかに義理チョコだとわかるものを職場の同僚に渡すのとはわけがちがう。
告白じゃないけれど、好意を示したいってことは女の子にもある。
バレンタインデーというイベントにのっかるのは、ちょっとどうかな、と思うけれど、チョコをあげて、相手の反応を見てみたいというのはある。
いきなり付き合うとか、彼女になるとかそういうのじゃなくて、なんていうのかな、もうちょっと気にしてほしいというか、もうちょっと距離を縮めたいというような、そんな感じ。
義理チョコみたく「いつもお世話になってるから」ってささっと渡してしまうのは、すごーく楽だけれど、それだと鈍い系の人には好意のニュアンスは伝わらない。ホントにお世話になってるレベルで終わってしまう。
ものすごく迷いに迷ってやっとチョコを買って、14日に渡そうと思って、でも前もって連絡をとる勇気がなくて、当日メールしたりするんだけど、返事がなかったりする。チョコの入った紙袋みながら、あー、まったくもうって涙目になる。
そして、連絡が取れないのは、メールの返事がこないのは、もしかしたら、誰か特定の女の子と会っているからかもしれないとか想像しちゃって……。14日、先に誰か(女の子)と約束して、どこかでお茶でもしているのかもしれない。メールの返事が来ないのも、その女の子といっしょだから。ああ、先を越されちゃったのか。ってがっくりきて、もんもんとして、いつのまにか夜になって……。
前もって「14日会おうよ、お茶しようよ」って日付指定にしちゃうと、チョコを渡すことがみえみえで、いやだったりする。できれば、さりげなく本人に渡したい。本人がひとりでいるときに。
女の子は、ものすごく迷ってチョコを買う。義理でもない限り、絶対に迷う。
手作りチョコはかなり「味的」「出来ばえ的」リスクを負うので、たいていの女の子はオーソドックスなところのチョコを買って、でもちょっとこだわったりセンスのよさをアピールしたかったりする。
そして、女の子はなにより迷いに迷ってチョコを買ったことを悟られたくなかったりするのだ。
バレンタイン。チョコをあげたいけれど、でもやっぱりこわかったりする。あげたあと、相手がどういう反応をするか、女の子だってこわい。軽くスルーされることもあるのだから。
たぶん「ありがとう」のひとことで終わっちゃうんだろうな、とか予想しつつ、結局あげられずに14日が終わる。
15日になっても手元にチョコがあって、どうしようかまだ迷ってたり……。
14日あげられなかったけど、あげようと思ってたんだってことであげちゃおうか、とか。
いいや、もう食べちゃえってチョコ食べちゃう女の子もいると思う。日本全国にはひとりかふたりはいると思う。(※1)
要は、勇気が出せなかった女の子。
そんな女の子はかわいいと思う。
だいじょうぶ。別にバレンタインデーじゃなくったっていい。
次はその人の誕生日があるよ、がんばって、と言いたい。
追記:2009.2.15 20:53
※1 日本全国にひとりかふたりってことはないですね。ごめんなさい。訂正しました。