イメージについて考えたこと

小説や漫画がアニメや映画になったりして、「イメージが壊れた」というようなことをしばしば耳にします。あるいは目にすると書いたほうがいいかな。
なるほど、アニメ化したり実写化したりしたものは、原作とはちがったイメージになることは十分ありえますね。原作とまったく同じイメージというのは無理なんじゃないかなって思います。
また、そもそも人が作品に抱くイメージは、ひとりひとり違うものなのですよね。
原作への思い入れが強ければ強いほど、原作に確固としたイメージを持っていれば持っているほど、ギャップに拒絶反応をしてしまうというのはあるかもしれません。


これは自分が持っているイメージとちがうと。
原作は原作、アニメはアニメでと割り切れなかったり。


かく言う私は原作にかなり思い入れがある場合、その作品がアニメになったとしても実写でドラマになったとしても見ない派だったりします。
自分の中で確固としたイメージがあるから、それをキープしていたいというのがあるのですよね。まぁ確固としたイメージがあるので、イメージが壊されたとか思うことはなくて、私が持っているイメージとはちがうなぁと思うくらいでしょうか。


アニメ化したり実写化するのが嫌だというわけじゃないです。それは全然かまわない。イメージが壊れるからやめて、とも思わないですし、ただ、アニメ化、実写化したとしても見ないという自由はあるんじゃないかなと思うのです。見たくなければ見なければいいわけですし。


アニメ化したその作品は、自分が持っているイメージとはちがっていて、違和感しか感じられず、見たとしても原作以上に好きになることはおそらくないんじゃないかなと思うのですよね。いえ、必ずしもそうだとは言い切れないのですが。


イメージというのは、実のところ人それぞれ違うわけで、変幻自在であるものだったりします。
人によってどうとでもイメージは作られるもの、いだかれるもの。


やっぱり自分の持っているイメージというのは大切にしたいし、とはいえ排他的になるのではなく、人それぞれ自分がイメージしたものを大切にすればいいんじゃないかなってことで、まぁ無難なまとめになってしまいましたが、私らしいといえば私らしいでしょうか。