プレゼンで気をつけたい7つのこと+α

Twitterやってます。( http://twitter.com/komoko )昨日Twitterでもツイートしたのですが、ブログでまとめてみたくなったので、まとめて加筆してみます。
まず、プレゼンで気をつけたい7つのこと

  1. 準備は大事
  2. 表記の統一に気をつけよう
  3. 同音異義語や固有名詞はきちんと調べよう
  4. 早口にならないように気をつけよう
  5. 声の大きさに気をつけよう
  6. ちゃんと聞き手を見よう
  7. 資料を読み上げるだけになっていないか気をつけよう


+α

  1. よくわかっていないことは聞き手にもバレる
  2. 自分の視点で語り、それに眉間に皺を寄せる人もいる。(賛同しながら聞く人ばかりではない)
  3. 説明力、語彙力(ボキャブラリー)はやはり必要
  4. やる気や情熱も聞き手は見ている
  5. 評価というのは案外厳しいもの
  6. 厳しい評価を受けたとしても、それで終わりにしてしまうのではなく、次回に生かすようにしたい
  7. 評価されるということは、自分の弱点、良くない点を知るチャンスでもある


プレゼンで気をつけたい7つのことについてそれぞれ思っていること書いていきます。

1.準備は大事

これは当たり前のことなのですけれど、パワーポイントにしろ紙ベースの資料にしろ準備は大事です。
今回紙ベースの資料を配布し、私は自分で書いた説明文(自分用)をプリントアウトして手元に置いていました。が、説明文はほとんど暗記していたので、特に見ませんでした。そのことはかなりプラスの印象を持たれたようです。後述しますが、朗読の時間でもないのに書いたものをだらだらと読み上げられるのは聞き手にとって退屈なようです。

2.表記の統一に気をつけよう

これは一応常識的なことだと思いますが、あれこれ表記が変わるとそれをよく思わない人もいます。
最初はカタカナ表記だったのに、途中から英語表記になったり、簡単な例をあげれば、最初はツイッターと表記していたのに、途中からTwitterとなっていたり、twitterになったり、表記は統一するようにしましょう。

3.同音異義語や固有名詞はきちんと調べよう

これはパワポや紙ベースでの資料作りでも言えますが、それらを見る人は同音異義語等、案外チェックしています。
面と向かっては言わないけれど、「なんだこいつこんな漢字間違って」と影でクスクス笑いしていることあります。漢字の間違いはあまりいい印象をもたれません。間違いが多いと雑に作っているという印象を持たれるようです。


今回、同僚がある固有名詞の表記を間違えて、それを指摘され、かなり焦っていました。同僚はその表記が正しいと思いこんでいて、その場ですぐに間違っていることを認めなかったため、その場の雰囲気がかなり悪くなりました。プレゼンの流れも当然止まりました。苦笑いをしている人もいました。同僚はちゃんと調べておけばよかったと言ってました。やはりパワポや資料はいろいろな人に見て表記ミスや誤字等チェックしてもらった方がいいです。

4.早口にならないように気をつけよう

時間制限があるとどうしても早口になりがちです。また話すのが苦にならない人も早口になりがちなように思います。プレゼン等人前で話すことに慣れしている人は脱線しがちかもしれません。脱線してそこで時間を食ってしまうということあります。以前、ある同僚は元々話し好きなこともあり、かなり盛り上がったのですが、そこで調子に乗りすぎたのか地が出て、口調が普段モードになってしまい、そこを上司から注意されていました。

5.声の大きさに気をつけよう

これはわざわざ書くまでもないのですが、声が小さいと聞こえづらいです。マイクが使える会場ばかりではありません。会議室等、部屋に人がたくさん入ると、声は急に響かなくなります。元々声が小さい人は注意した方がいいです。
話す速さももちろん大事ですが、声の大きさに気をつけて、はっきり言うこと。発声は大事ですね。最初に、「えー」「まぁー」「そのー」とつける癖がある人がいますが、聞く側にはそれが気になるという人もいます。

6.ちゃんと聞き手を見よう

これは大事だと思います。聞き手は聞こうと思ってその場にいます。耳を傾けようとしています。今回、私は聞き手と向かい合おうと思いました。かなりドキドキするのですが、ひとりひとり見て話しました。ひとりひとり見ることで、ああこの人は聞いている。この人は聞いてなさそうだ等わかってきます。


聞いている人は頭の中であれこれ考えているのがわかります。何か言いたさそうにするのが感じ取れます。今回、説明がもっとほしいところを言ってきた人がいました。自分ではそれほど気にせずさらっと流してしまったところでした。その人にとっては気になるところだったようです。人によって視点が異なるように、気になるところもちがうようです。
また、質問が出るということは、それだけ興味関心を持ってもらえたのだと思いますし、興味関心を持ってもらえたというのはある意味成功なのではないかと思います。どうでもよかったらわざわざ質問もしませんし、流してしまうものだと思います。

7.資料を読み上げるだけになっていないか気をつけよう

これは同僚の失敗です。手元の資料を読み上げるだけで、聞き手をほとんど見ていませんでした。それは聞き手にもわかります。
なんだ、資料を読んでいるだけじゃないか。それならわざわざ声に出して読んでもらわなくても自分で黙読するのに、と言った感じでひややかでした。
聞き手はわかりやすい説明が欲しいのだと思います。
例えば、端的に箇条書きして、それについてひとつひとつ口頭で説明してほしい。聞き手もそれを聞きながらメモしますし、わからないことは質問します。朗読するようにだらだらと文章を読み上げるのは勘弁と思う人も多いのではないでしょうか。


+α
ここからは+α、私の覚書みたいなものです。

1.よくわかっていないことは聞き手にもバレる

そのとおりだと思います。よくわかっていないことは聞き手にもバレますし、先入観、固定観念でこいつは語っているなというのもわかるものです。(その先入観、固定観念を抜きにして語るということも難しいことではあるのですが)

2.自分の視点で語り、それに眉間に皺を寄せる人もいる(賛同しながら聞く人ばかりではない)

自分の視点で語るということ、そこには先入観や固定観念、自分の価値観が含まれることになります。
人それぞれ価値観がちがいます。同僚はあることAについて褒めたのですけれど、複数の聞き手にとってAを褒めるということは、いささか気に入らないことだったようで、なんでAを褒めるのか、本当のAについて知らないくせに、といった感じで眉間に皺を寄せていました。
個人の価値観はそれぞれ違うので仕方がないのですが、時に眉間に皺を寄せられてしまうことがあるのだということをここに書いておきたいと思います。眉間に皺を寄せるのがごく少数であれば、それほど気にしなくてもよかったのだともいますが、同僚の場合、同僚の発言で多くの人が眉間に皺を寄せてしまい、そのあとかなり話づらかったようです。上司もAのことは言わない方がよかった、他にも適切な例はあったのではないかと言っていました。

3.説明力、語彙力(ボキャブラリー)はやはり必要

これは言うまでもありません。
参考記事:『語彙力をつけるには』 http://d.hatena.ne.jp/komoko-i/20081123/p1

4.やる気や情熱も聞き手は見ている

ええ、見ているものです。

5.評価というのは案外厳しいもの

これはプレゼンに限らないです。なんでもそうですが、我ながらよくできたと思っていても、案外周囲は「ふーん」という感じのこと多いです。反応がほとんどないというか。
自己評価の問題になるのですが、自己評価が高い人ほど、それに見合う評価を受けられないと憤慨したりしますね。なんで評価されないんだ。こんなに自分はやっているのに、と。が、「それくらいできて当たり前」というスタンスの人もいます。「仕事で給料もらうのだから、それくらいできてあたりまえ。できなくてどうするよ?」と。

6.厳しい評価を受けたとしても、それで終わりにしてしまうのではなく、次回に生かすようにしたい

さて、厳しい評価を受けたとしても、それで終わりじゃないです。次回はあります。自分のどこがどう悪かったのかわかったのですから、それを変えていくしかないです。悪いところを悪いまま放置していたら、良くなるわけはないですし、いつまでも悪いままです。

7.評価されるということは、自分の弱点、欠点を知るチャンスでもある

評価されること。これは実際慣れていないとつらいです。自分の弱点欠点を改めて指摘されると、心臓痛くなります。
が、そういう指摘は実はありがたいことなのですね。「改めて弱点、欠点言われなくてもわかってるよ」とも言いたくなるのですが、いつまでも弱点、欠点をわかっているのにそのまま放置している自分もどうかと思ったり。


最近はこう思うこと多いです。

得意なことは伸ばして、苦手なことは補えばいい。

苦手があるのは仕方ない。でも苦手なことがわかっているのなら補うこと。補うことで前に進めるはずだ、と。ぶっちゃけ、自分が苦手なことは他の人、得意な人に任せるというのも有りだと思います。他の人に補ってもらう。手伝ってもらう。ひとりで抱えこんで時間ばかり消費して効率を悪くするよりも、業務分担して効率良くなるように図る。それも手だと思うのです。得手不得手は人それぞれちがいますから、お互い補い合うことでうまく仕事が回っていくのならそれもいいのではないでしょうか。



プレゼンといっても、ケースバイケースです。人によってやり方はちがうと思います。
必ずしも評価が伴うプレゼンばかりでもないと思いますし。
「プレゼン力は場数(慣れ)かも」と思ったりもします。
今回の私の経験で思ったことが参考になればと思い書いてみました。


関連記事:『説明のうまい人の特徴ってこんな感じ。』 
      http://d.hatena.ne.jp/komoko-i/20091116/p3