伝えたいことを伝えるための8つのテクニック

「どうしたら、複数の人に伝えたいことを伝えられるか」
そのことについて考えていること多いです。
今日は、これまで考えてきたことを整理するために書いてみたいと思います。
伝えたいことを伝えるための8つのテクニック

1.一文をできるだけ短くしよう。
2.直球ストレートな文にしよう。
3.箇条書きで書いてみよう。
4.順序だてよう。
5.具体例をあげよう。
6.専門用語に気をつけよう。
7.ゆっくり話そう。
8.改行しよう。

1.一文をできるだけ短くしよう。

口頭、文書、どちらも一文は短くした方が伝わるように思います。

文章の長さ メリット デメリット
長文 読みごたえ有 読むのに疲れる。読む気をなくす人もいる。途中で読むのをやめてしまう可能性が高い。読み違える可能性も高い。
短文 読みやすい 文をいくつも並べないといけない。幼稚な文章に見えてしまう。

とにかく伝えたいと思うなら、一文は短く、でしょうか。

2.直球ストレートな文にしよう。

難しい言い回し、裏があるような言い方は、伝わらないこと多いです。
とにかく伝えたいなら、ストレートに。
特にメールは直球ストレートがいいと思います。


わたしの経験ですが、
「お願いだから、本当に言いたいことを文章からくみとってよ」
と思って書いた文章は、たいていくみとってもらえませんでした。
例えば、
○日の午後、××のあたりに出かけて、用事が済んだら時間があるんですよね。
というメールを書いて送りました。
この文章の裏には
○日の午後、××のあたりに出かけて、用事が済んだら時間があるので、会いませんか?○日の午後はあいていますか?』
というのが隠されています。
が、会いませんか?という言葉を書くのを恥ずかしくて、省略してしまい、相手に会いたいということが伝わりませんでした


この他、文学や詩的な文章、婉曲表現を否定するわけではありませんが、とにかく伝えたい、確実に伝えたいときはストレートに書いたほうがいいです。

3.箇条書きで書いてみよう。

とにかく伝えたいこと、要点を箇条書きで書いてみるといいと思います。
このブログを書く場合も、下書きをしていますが、
まず書きたいことを箇条書きで書き出しています。

4.順序だてよう。

3で箇条書きにしたものを順序だてて、聞く側、読む側の思考の流れに乗りやすいようにします。
順序だてて話すこと、順序だてて書くこと。
それは意識しておきます。
一度終わった話をもう一度した場合、聞き手は「あれ?それ、さっき言ったじゃん」と聞き手の思考の流れに邪魔が入ります。


流れに沿って話し、あるいは書き、大事なことは最後にもう一度言う。つまり、まとめとして最後に
「いろいろ話してきましたが、大事なポイントはここですよ」
と持ってきたほうが、大事なことはより印象に残るように思います。

5.具体例をあげよう。

具体例をあげて説明したほうが伝わります。
最近、池上彰氏の『わかりやすく〈伝える〉技術 (講談社現代新書)』という本を読んでみましたが、
この本の中で、

たとえば

と例をあげて説明する箇所がしばしばありました。
『内容整理のポイントは「対象化」(見える化)だ』ということで、

たとえば「NHKスペシャル」のような一時間番組を作る場合は、B6ぐらいのサイズのポストイットが必要品です。

必要な要素を次々とポストイットに書き出して、壁やホワイトボードに、みんなが見えるように貼っていきます。
ポストイットに書き込む要素は、サインペンで一行にまとめます。

たとえば温暖化問題のドキュメンタリーなら「北極の氷が溶ける」「過去との比較データ」「イヌイットの○○さん語る」などとズラッと並べていくわけです。

たとえば、北極の氷の空撮の映像シーンでワンカット。船上から見た氷の様子でワンカット。イヌイットの○○さん語るという話の内容がワンカットという形で、ポストイットを並べていきます。

このように具体的に例をあげると、想像しやすくなります。
対象化(見える化)するために、具体的にポストイットを使う手法を説明しています。確かにポストイット一枚一枚にカット内容書き出し、それを並べていく方法であれば、何度でも並べかえは可能です。
撮ったカットをどういう順番で並べれば、わかりやすく、より視聴者をひきつけられるか、飽きさせずに1時間最後まで見せることができるか、それは作り手の腕の見せ所になると思います。
具体例を出しつつ、流れに乗って説明していくやり方は、プレゼン等でも使えると思います。

6.専門用語に気をつけよう。

自分が知っている専門用語を相手も知っているとは限りません。
例えば、私の経験ですが、
「リブートしてみてください」
というのが通じなかったことがあります。
まぁリブートというのは別に専門用語でもないと思うので、リブートという単語を使ったのですが、言われた人はわからなかったみたいです。
普通に「再起動してみてください」と言えばよかったです。あるいは、「電源を入れなおしてみてください」と。
カタカナ語は特に要注意で、つい使ってしまいがちですが、相手も自分と同じように知っているかというと知らない場合多いです。相手が用語を知らなくて、ちゃんと伝わらない場合ありますね。

7.ゆっくり話そう。

プレゼンの場合、特にそうですが、ゆっくり話した方が伝わります。
ゆっくり話すことで聞き手も聞きやすいですし、話す側の余裕も感じられて、安心して聞いていられるというのがあります。
逆に、せかせかと早口でまくしたてられると、聞き取りにくいです。また早口だと聞いていてイライラしてくるというのはあります。
落ち着いてゆっくり話すこと、それは特に気をつけたいことです。
合わせて、声の大きさにも気をつけたいです。

8.改行しよう。

文章の場合、いくら一文は適度に短いとしても、改行がないと読みにくいというのはあります。
資料でもそうですが、適度に改行して、行間をとったほうが読みやすいです。
読みやすさはわかりやすさにつながります。


また、会議等の資料は、その資料に各自が会議中にメモしたりということが多いです。そのためのスペース(空白の場所)もある程度作っておくとよいと思います。


まとめ

1.一文をできるだけ短くしよう。
2.直球ストレートな文にしよう。
3.箇条書きで書いてみよう。
4.順序だてよう。
5.具体例をあげよう。
6.専門用語に気をつけよう。
7.ゆっくり話そう。
8.改行しよう。


読んで参考にした本です。

わかりやすく〈伝える〉技術 (講談社現代新書)

わかりやすく〈伝える〉技術 (講談社現代新書)