天職について考えてみた

転職についてはココやココで書いているので、

「会社を辞めたい」そう思ったときに考えたい5つのこと。
http://d.hatena.ne.jp/komoko-i/20101111/p3

転職について考えてみた。
http://d.hatena.ne.jp/komoko-i/20101104/p2

ここでは天職について考えてみたことを書いてみます。


先日飲み会があって、仕事の大先輩の話を聞くことができました。

これまで先輩から言われたことも含めて、思い出しながら書くと

  • 今の職はなりたくてなろうと思ったわけじゃなくて、気づいていたら、こうなっていた。
  • 当時、今みたいにきちんとしたシステムみたいなのがあったわけではないから、とにかく試行錯誤だった。
  • とにかくいろんな経験をした。
  • いろいろな経験をするうちに自分のやり方を確立していった。
  • どんな仕事もまず1年目がいちばんたいへん。
  • 次に3年目で迷いや悩みがでてくる。
  • 5年目までに同期との差がはっきりわかるようになる。(仕事ができる、できない、仕事に対する意欲等)
  • 仕事をしているといろいろなことがあるけれど、やめずに続けられたというのは、やはりこの仕事が自分に合っていたからかもしれない。
  • 続く人は続くし、続かない人は続かない。(向き不向きはある)
  • 仕事に関する勉強をもっとしたいという欲がでてきたときは、仕事が面白くなってきているとき。
  • 既存のやり方(古いやり方)が納得できない時期があり反発したり文句を言っていた時期もあった。
  • 今は新しいやり方にむしろ戸惑う。年をとってきたからかもしれないが、だんだん保守的になってきているのは認める。それなりに成果を出し、自分の仕事のやり方に自信があるせいもある。(自信がない状態ではいい仕事はできない)
  • 体力は年をとるとともに落ちてくるもの。
  • 健康管理が大事になってくる。
  • 自分の今の状態に満足してしまわないこと。
  • 自分に欠けている部分に気づくこと。
  • 自分の欠けている部分、未熟な部分が足をひっぱることが必ず出てくるということ。
  • 本当にこの仕事が自分に合わなくて苦痛だったら続けていないと思うし、やはりやりがいや面白いと思うこともあったから続けてこられたというのはある。
  • 自分が仕事でできるのは、本当に少しのことで、周りの支えがあってこそ仕事が仕事として成立するのだということ。
  • コミュニケーションは大事。
  • 仕事をする以上は責任を持ってしないといけない。(責任感がなさそうだと判断されたら仕事は回ってこなくなる。仕事から外されてしまう。あてにされなくなる。自分も責任を持って仕事をしない人に仕事を任せようとは思わない)
  • 自分がした仕事というのは、誰かが見ていてそして評価しているもの。
  • その評価というのは、良い評価にしろ悪い評価にしろずっとついてまわる。(その評価がいつのまにか課外の人にも広まっているからこわい)
  • 自分で今の職になりたくて仕事をはじめたわけではないけれど、続けるうちにそれなりに評価されるようになって、仕事を任されるようになって、もう他の仕事をすることは考えられないと思うようになって、もしかしたらこれが自分の天職なのかもしれないとそう思うようになった。

そうですね、最後の文の「もう他の仕事をすることは考えられない」というのは天職について考える際のポイントかな。


結局のところ、天職ってなんなのだろうなぁと、そう思ったわけで、「これが私の天職です!」と胸を張って言える人というのはどれくらいいるものなのかなぁと。


仕事というのは本当にさまざまなものあって、最初についた仕事が必ずしも自分にぴったり合うものとは限らなくて、いろいろやってみて、それからやっとああこれが自分がしたかった仕事だというのが見つかるのかもしれない、と思ったり。
あるいは、とにかくひたすらその仕事を続けていくうちに、その道のプロ、大御所みたいな感じにいつのまにかなっていたという場合もあるだろうし。


好きなことを仕事にしたいとそう思う人は多いかもしれないけれど、なかなか収入を得る仕事となるまでその好きなことを高められるか、仕事になるまで続けられるかどうか、たとえ収入が少なくても仕事として続けられるかどうかといえば、それはなかなか難しいのかもしれない。
どんな好きなことも仕事になると、さまざまな制約が課せられてきて、かえって思うようにできなくなったというのはあるように思います。


以前にも書いていますが、わたしは目的もなく転職をすることはおすすめしません。当たり前かもしれないけれど、コレという目的があって転職はするべきで「転職したあともなんだかんだあるだろう」というリスクは頭に置いておいたほうがいいと思います。


人それぞれ仕事や天職について考え方はちがうと思います。
いや、別に天職とかそういうのはどうでもいいし、という考え方も有りだと思います。仕事は仕事。収入を得るための手段だと割り切って、他でやりたいことをやって充実させるやり方ももちろんよいと思います。


飲み会などで仕事の大先輩の話を聞けるのはよいですね。人に歴史有りというのかな、人それぞれいろんな経験をされているのだなぁと、参考になります。