彼女は傷を癒す術(すべ)をまだ知らない。

手荒れがひどくなると、指がぱっくり裂けてしまうことがしばしばあります。
これはむちゃくちゃ痛いです。
絆創膏でその部分を保護しても、一時しのぎ。絆創膏を貼り続けることで周辺部分まで悪化してしまうことも。


あちこちの皮膚科を渡り歩いた結果、こういう場合はある皮膚科で処方してもらった貼るタイプの薬で対処すればよいとわかったのですが、この対処法にたどりつくまでかなり時間かかりました。


傷を癒す術(すべ)というのかな、それを知っていると知らないでは大違いだなぁとそう思います。


心無い言葉で傷つき、悩み、自暴自棄になってしまっている人と最近出会いました。
彼女はその心無い言葉が頭の中で何度もリフレインしてしまうのだと思います。
なかなかその言葉が忘れられない。
ゆえに苦しみが続く。

気にしなければいいよ。
忘れちゃえばいいよ。

そうアドバイスしても、苦しんでいる本人はなかなか切り替えられなかったりするのですよね。時間がたてば少しは楽になるのかなとも思いますが、彼女は傷を癒す術(すべ)をまだ知らないのだと思います。


精神的にタフになれたり、少々のことで動じなくなるには、やはりある程度の経験が必要で、たとえ傷つくような出来事があったとしても、自分なりの対処法を持っておけば、そう深い泥沼にはまらないですむのではないかと思います。

自分で対処する。
自分で自分をいたわる。
自分で自分を癒す。

基本はそこだと思うのです。


なので、ときには自分を思いっきり甘やかしていい。
例えば、思いっきり寝て、食べて、好きなことをして・・・。
苦しくなるようなことばかり考えすぎない。
あまり深刻に受け取りすぎない。


冷静な自分をとりもどして、それからまた行動したほうが結果的にもうまくいくと思うのです。

傷を癒す術(すべ)を見つける。
自分にあった癒す方法を。


どんなことをされてもどんなことを言われても傷つかないでいられるというのは、まず不可能だと思います。
個人差はありますが、やはり多かれ少なかれ傷つくときには傷つくもの。


それは人間だから仕方ない。
感情や感覚を持った人間だから。


要は、どうやって凹んだ自分を持ち上げるか。
急にあがることはできなくても、せめて0地点。
HighでもLowでもないNeutral(ニュートラル)な自分にまで戻そうよ。
そう思います。

人は考え方を手に入れると成長する
http://d.hatena.ne.jp/komoko-i/20110306/p2

という記事を書きましたが、今日書いていることとだいたい同じだと思います。
自分に合った癒し方を手に入れる。そうすることで痛みはやわらいでいくと思います。
言葉で癒されるということあります。
言葉にはそういう力があるように思います。
癒されるような、心の琴線に触れるようなそういう言葉探しの旅に出てもよいかもしれません。