自分に厳しい人、厳しくない人

まぁわたしが自分に厳しいか、厳しくないかといえば、厳しくないでしょう。昔は厳しかったのですけれど、今はそうではないです。いろいろ自分に厳しいことを課すのがしんどくなってきたというのもあります。
自分を甘やかしてばかりというのもどうかと思いますが、自分に厳しいと、他の人にも厳しくしてしまうというのがあるのですよね。
「それくらいできて当たり前だろう」「それくらい普通やるよね」と。
その普通というのは自分にとっての「普通」で他の人にとっては「普通」じゃないのですよね。自分に厳しい人は他の人にもそれ相応のものを要求しがちかな、と。

過去、私自身自分に厳しくしてきて、そのスタンスが他の人にもそうなって(厳しくなって)しまって、それじゃいかんな、と思う出来事がありました。厳しくすればいいというものではなくて、寛容さとかおおらかさとかそういうのも必要で、ぶっちゃけ厳しくするだけでは人はついてこないし、むしろ離れていく、それはあるなぁと。

最近Twitterで、相手が待ち合わせ時間になっても来なかったり、先方が予定を変更してきたとかで、ものすごくイライラした感じで文句を書き連ねて「腹が立つ」「許せない」みたいな怒りのツイートをしていた人がいたのですよね。
その一連のツイートを見て思ったのは、ああ、そのツイートした人は時間に遅れるのが許せないくらい厳しくて、先方の都合で変更されるのも許せないくらいイヤなことで、その人は絶対に予定や約束を執行するそういうきちんとした人なのだろうな、と。

昨日も地下鉄で、5歳くらいの女の子がゆっくり階段を下りてきていたら、乗る電車に間に合わずに母親が女の子を叱っていて、まぁ女の子は歩きたくなさげで、疲れているみたいで、かわいそうだな、と。地下鉄ってわりと本数がありまして、あの時間帯だったら、5〜7分くらいで次の電車が来るのですよね。電車に乗り遅れてイライラと怒る女の子の母親。こんな風にイライラしたり怒ったりするのも大変だろうなと。

なんていうか、時間に遅れてきてそれで、誰かの命にかかわるとか、ものすごい損失があるとか、そういうのだったら怒るのも無理はないと思うのですけれど、そういったものじゃなければ、ある程度大目に見てもいいんじゃないかな、と。寛容性の問題というか、まぁそういう考え方もできるかな、と。

もちろん、時間に遅れないのがいちばんですし、約束や予定も変更しないほうがいいです。でも、どうしようもないときってあるのですよね。どうしても遅れてしまうことあります。約束や予定も変更しないといけなくなるときがある。それはそれで仕方ないな、と。

まぁなんでも「仕方ない」としてしまうのは、どうかなとも思います。なんでも仕方がないで片付けてしまってはいけないというのも。

わたし個人としては自分に厳しくなくなった分、他の人に対しても厳しくなくなったというか、甘くなったというのはあります。甘いというのはいいことなのか、自分ではよくわからないです。「甘いだけじゃ世の中渡っていけないだろ」そういう声も聞こえてきそうです。

自分で自分に厳しいほうが好きという人はそれでいいですし、世の中厳しい人もいれば甘い人もいて、いろんな人がいるからいいのかもしれない、と思ったりもしてます。そうですね、自分や他者にあんまり厳しくしすぎると、それはそれでストレスや摩擦の原因になるのかな、と。