自分を否定する自分からの卒業

能力的な限界を感じたり、どうしてこんなにダメなんだろうと自分に自信が持てなくて、自分で自分を否定することもしばしば。時に拒絶に近いくらいの嫌悪感を持ってしまうこともある。


すぐにその思考は危険だと打ち消すのだけど、どうしてこう自分に寛容になれないのか、許せないのかと、しばし考えてしまう。


他の人ができることが自分にできない。それはひどく私を落ちこませる。


努力が足りないのだろうか?
そもそも能力がないのだろうか?


能力は限界はあっても高めることはできると思うし、経験が能力にプラスされていくというのはあるように思う。


自分を否定してしまうのは、できないことに焦点をあててしまうからだと思う。できることもあるはずなのに。
できること、できたことに目を向けることで、少しは自分というものを認められるようになるのではないか。


できないことではなく、できることを見つける。伸ばしていく。何かできそうなことを片っ端からやってみる。失敗するのは仕方がないことだと割り切る。誰かと比べてどうこう愚痴るのではなく、自分の目標を持つ。自分はどうなりたいのか、どういうことを求めているのか。それは高すぎるものではないか。普通自動車免許しか持っていないのに大型トラックを運転しようとしていないか。まだ働きはじめてまもないのに10年以上勤めた先輩と自分を比べて落ちこんでいないか。


自分を否定する自分からの卒業。


自分というものは、考えれば考えるほどわからなくなるもので、他の人が見ている自分と自分が思う自分は違っている。否定する自分は他の人から見れば羨ましいものかもしれないし、どうしてそんなに自信がないのか首をかしげる人もいるだろう。


言っている本人が「自信がない」と言っているのだから、自分で自分に呪いをかけているようにも思える。自分で自分にかけた呪いに苦しんでいるのを、本人は気づいていない。呪いを解くのは自分しかいない。


自分を否定するのはつらい。できること、できたこともあるのだから、そんなに否定しなくてもいいのではないか。この際できないことは振り切って、できることに集中していくほうが前向きになれて精神衛生上も良いかもしれない。


誰かに、あるいは多くの人に認めてもらえなくても、自分は自分。この自分とどうにかうまくつきあっていくしかない。まずは自分を否定する自分から卒業したい。