真っ白い世界。凛とした空気を吸いながら思ったこと。

言葉をつかって
あれこれ考えていると
自分がものすごいことを考えているみたいに思えるのだけれど、
雪が降って
外が真っ白になって
そのすごさっていうのかな、
一晩にしてこんなに真っ白にしてしまう自然のすごさの前には
言葉を失ってしまうのですよね。



言葉でなにもかもを言い表せるわけはなくて、
言葉の力で押しつぶしたり、押しつぶされたり、
ねじ伏せたり、ねじ伏せられたり、
身動きをとれなくしたり、身動きがとれなくなったり、
そういうことがないようにしたい。



真っ白い世界を見ながら凛とした冷たい空気を吸うと、
ああ、もっと謙虚にならないとなぁって思う。



雪はどんどん降ってきて、
白い空のその先の宇宙から見る自分は
すごくちっぽけで、
考えていることなんかたかがしれていて、
なにもかも自分が思うとおりになるわけはなくて、
なんていうのかな
思い描いていることとそのギャップに苛々したり、めそめそしたり、
思い描くことに向けて歩いているのに、なかなかたどり着けなくて。
そういうのがずっとずっと私の中で渦巻いてた。
うん、渦巻いてたって過去形にしてもいいと思う。
今は渦巻いてない。
苛々することもないし、めそめそすることもない。



今、なんていうのかな、根拠のないなにかが私の中にあって、
揺らいでいない自分がいるのですよね。安定しているというか。
地に足をつけて、
とにかく一歩ずつでも進むようにする。
できることから
ひとつずつ
こつこつと
今できることを
きちんとする
そうするのがいいんじゃないかなって。



無駄にもがいて、もがきたくなるけど、
でも、それじゃ前には進めなくて
もがいて無駄に体力を消耗してしまうだけで、
心身ともに疲れてしまうだけで、
むしろ
自分の感覚をとぎすます
というのかな
そういう方向でいった方がいいんじゃないかって。
自分の感覚を信じて
自分の道を歩いていきたい、
そんな感じ。
そして謙虚さを忘れないようにしたい。