その人のアグレッシブな不機嫌さが他の人との距離を作っている

日本人ではないのだけれど、ものすごく激しく自己主張をする人がいる。気が強くて譲らない。思っていることをがんがん言って、だいたい不機嫌なことが多い。


今住んでいるのは日本だけれど、その人が生まれ育ったのは日本ではなく自己主張するのが当たり前の環境で育ってきて、その人にとってはっきりと自己主張することは「普通」で、「日本人はおとなしすぎる」と思っているかもしれない。


その人がTwitterをやっているかどうかはわからないけれど、もしやっているとしたら、延々とツイートしていそうだ。自分が思っていること感じていること。あれはおかしい。変だ。あんなのは○○だ。自分は××と思う。なんで△△しないのか。□□な●●はどうにかすべきだ。自己顕示欲の強さがツイート数に拍車をかけるタイプかもしれない。



そして、ふと思った。アグレッシブな口調で話すその人は本当は「孤独」なのかもしれない。「寂しい」のかもしれないなぁ、と。


話を聞いてほしい。自分の言っていることを認めてほしい。同意してほしい。味方がほしい。誰にも相手にされなくなるのがこわくて、あんなにも喋り続けるのかもしれない。


アグレッシブな口調に隠された孤独。
そんなに激しく主張しなくても人は話を聞いてくれるのではないだろうか。穏やかな会話のほうが相手との関係も長続きするのではないだろうか。つい強く自分の意見を言ってしまう。とにかく言葉にすることで自分の存在を認めさせようとしているのかもしれない。


アグレッシブな人にはアグレッシブな人が引き寄せられる一方で、アグレッシブな人をこわがり離れていく人も多いのではないだろうか。本人は気づいていないのかもしれない。その人のアグレッシブな不機嫌さが他の人との距離を作っていることを。