人が育たないということ。自分で自分を育てるということ。

人がなかなか育たない業界というのは確かにあるなあと、昔を振り返りながら思ったわけで。
同期の人も思っていた仕事とちがったのか半年とか1年で辞めたりしてる。かなりあっさり。まあ、他にも会社はあるから、働きやすい職場を改めて探そうと思ったのかもしれない。
入ってきた人が短期間で辞めていく職場で感じていたのは、先輩方もそれぞれがかかえてる業務でいっぱいいっぱいで、新人を育てる余裕がないということ。私自身困ったときに誰に聞いていいかわからず、聞いても曖昧なことを言われるだけで、果たしてこれでいいのか判断に迷うことも多く、本当に不安だらけでつらかった。不安ながらも自分で判断してなんとかやるのだけれど、結果が思わしくなかったり、経験不足ゆえに失敗も多かったりして、落ちこむ毎日。失敗したことについてアドバイスをもらったり分かち合ったりしたいのだけれど、それもできなくて、ずっと一人でその場で足踏みをしている気分だった。


会社に期待するのはよそう。自分で自分を育てるしかないと思って自分で外部の勉強会や研修会を探して参加するようになって、ようやく視界が開けてきて足踏み状態から抜け出せる感じがした。他の会社や他の人と接するのはとても意味があると思う。他所の芝生は青く見えてしまいがちで、実際青かったりするのだけれど、でも100%満足できるわけじゃなく、どこでも誰でも大なり小なり問題はあって、結局のところ、自分の芝生は自分で手入れするしかないのかな、と。自分のスキルは自分で磨くしかない。つまりはそういうことかと。


育っていない人材やスキルのない人は辞められても惜しくないし、むしろ辞めてほしいと思っているのが会社側の本音じゃないだろうか。使ってみて使い物にならなかったら切る、使い物にならないならいらない、というのは、まあ仕方がないといえば仕方がない。成果や結果を出してもらわないと会社自体の存続にも関わってくるわけだから。


会社に人を育てる、教育する余裕はないのだとすれば、会社にそれを期待しても無駄で、繰り返しになるけど、自分で自分を育てるしかない。会社から戦力外通行されないためにはそうしかないんじゃないか、と思っている。


99%の人がしていない たった1%の仕事のコツ

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