あいた時間の行方。
- 作者: 小泉和子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2010/11/20
- メディア: 単行本
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喜びも多かったというか、やりがいもあったと思う。
昭和の家事を写真とふんだんにまとめたこの本はとても興味深い。
昔はもっと針仕事も多かったのだと思う。
家事に終わりはないような、そんな気がする。
体調が悪いときはやはり家事をやっていられないというのはある。
けれど、まったくやらないままではいられないのが家事。
特に食事作り。次に洗濯。
昔は、家事に時間をとられすぎて、自由な時間はほとんどなかったのではないかと思う。
一方、今は家電も充実しているし、服も縫わなくてもよい。漬物もおせち料理も買うことができる。
主婦の家事をしなくてもよい時間、つまり、あいた時間はどのように変化しているのだろう。主婦のあいた時間は、外で働くことへとシフトしはじめているのかもしれない。
収入がなければ生活はしていけない。収入は少ないよりは多いほうがよい。たぶんそう思う人は多いのではないかと思う。
家事を一生懸命やっても認められない、ほめてもらえないというのはある。家事をするのは当たり前で、当然のこと。
ほめるようなものでもないとなると、やる気が出ないのも仕方ないのかもしれない。
ただ、生活していく上での家事をする力、家事能力というのは、やはり必要なように思う。
ひとりであれ、家族と暮らすのであれ、するしないにかかわらず、やればできるという家事能力。
なんだかよくわからなくなってきたけれど、ここまで書いて消すのももったいないので、最後まで書く。
家電や市場経済、さまざまな商品の普及により、昔より自由な時間は増えている。自由な時間を確保することは可能。あいた時間をどう過ごすかもまだ自由。その人にかかっている。
あいた時間を霧のように霧散させてしまうか、有意義に使うか、それはその人次第かな、と。