スピーチ。おさえておきたい8つのポイント。

NoBorderからの転載になります。
http://blog.livedoor.jp/noborder12/archives/6093393.html
参考にした本はコチラになります。

スピーチの奥義 (光文社新書)

スピーチの奥義 (光文社新書)

スピーチ。おさえておきたい8つのポイント。
1.緊張感のコントロール
2.発声練習しよう
3.最初の1分が大事
4.聞く側のニーズを考えよ
5.長いスピーチはうんざりされる
6.話を盛りこみすぎない
7.自分の言葉でスピーチしよう
8.たとえ話、具体的なエピソードをもってこよう



1.緊張感のコントロール

過度の緊張が失敗を招きます。
緊張しすぎないためにおすすめの言葉をひとつ。
「自分の話など、ウケなくてもともと」

開き直ると肝が座るというのはあります。ウケようと思わないこと。これを伝えたいということを情熱的に語る。嫌々話しているとそれは聞く側に伝わります。気をつけましょう。


2.発声練習しよう

原稿を見つつ、リハーサルでスピーチするのはもちろんですが、あいうえおかきくけこさしすせそ、発声練習しましょう。1〜2分くらいでしょうか。唇を尖らせてみたり、イーっと横にしたり、舌を上下左右に動かしたり、筋肉をほぐしておくことをおすすめします。


3.最初の1分が大事

まず話す自分が何者であるか最初に伝えること。これが大事だと思います。伝えないと「誰この人?」と怪訝に思われます。聞く側がみな話し手のことを知っていれば別ですが、そうでない場合もあります。
軽い自己紹介のあと、話しかけるように
先日こういうことがありまして・・・
今日は◯◯からこの会場までやってきたのですが・・・

と続けるやり方があります。最初の一分で聞く人をひきつけ、それから本題に入っていくとよいようです。
後述しますが、自分の言葉でしゃべること。これがスピーチの重要な鍵だと思います。いきなり暗記した文章を流暢にペラペラしゃべっても、聞く側に響くことはないです。面接などでもそうですが、見破られ、マイナスの印象をもたれます。


4.聞く側のニーズを考えよ

例えば、結婚披露宴のスピーチを例にしますと、スピーチの目的は新郎新婦を祝うことが目的ですが、聞く側(披露宴出席者)の聞きたいこと(ニーズ)は、新郎あるいは新婦のエピソードなのですよね。学生時代どんな感じだったのか、あるいは職場ではどんな感じなのか。具体的なエピソードを踏まえたところで、新郎新婦の門出を祝うというのがオーソドックスなスピーチではないかと思うのです。
他のスピーチでもそうですが、伝えたいことを真摯に伝える姿勢は大事だけだけれど、 聞く側にとってどうでもいいことは聞きたくないもの。聞く側のニーズを全く無視して話をしてもスピーチは聞いてもらえないでしょう。


5.長いスピーチはうんざりされる

人の集中力は15〜20分と言われます。結婚披露宴やパーティのスピーチなどだいたい10分くらいが目安らしいです。スピーチを依頼された側にどれくらいの時間しゃべっていいのか前もって確認しておきましょう。15分くらいでと言われることもあれば、5分くらいでお願いしますと言われることもあります。
よく言われることですが、
スピーチとスカートは短いほうがいい。

腹8分目で聞く側がもう少し聞きたいと思うくらいでやめるほうが、感じがよいとされるのはあります。「まだ終わらないのか」と聞く側をイライラさせるのは、マナー的に問題があるように思います。よい印象は持ってもらえないでしょう。


6. 話を盛りこみすぎない

スピーチの長さと関係しますが、あれこれ話を盛りこみすぎない。これはおさえておきたいです。あれこれ話をしても、聞く側は先に聞いた話は忘れていきます。ひとつかふたつのほうが印象に残り、思い出しやすいというのはあります。
盛りこみすぎて長くなっていないか確認するためにもスピーチの練習するとき、時間を計ってみましょう。


7.自分の言葉でスピーチしよう

スピーチ集の例文を借りても、心に残るようなスピーチにはならないと思います。自分の言葉で語ること。例文は参考にしてもよいけれど、やはり自分の言葉でスピーチ原稿は書き上げたいですね。どういうことを伝えたいか、まずはそれを書き出すこと。箇条書きでもいいと思います。
注意点としては、かっこよく見せようと専門用語や難しい言い回しを使わないこと。自慢話や下ネタもひかれる可能性大きいです。聞く側が眉間にシワを寄せたり、表情を曇らせはじめたら、そこで聞く側の思考は停止状態になります。「聞く側を敵に回す」と書くと大げさですが、聞く側に好意的に受け入れられていない状態でスピーチを続けるのは、かなりつらいです。


8.たとえ話や具体的なエピソードをもってこよう

相手が自分と同じくらいの知識を持っているとはかぎらないです。適宜説明を入れつつスピーチしなければ、聞き手の聴く気は一気になくなっていくというのはあります。
また、わかりやすく伝えるためには、たとえ話をうまく使うとよいようです。あるいは、具体的なエピソード、思い出など、原稿を書く際に使えそうなものを書き出しておくとよいです。すべては使わなくても、ひとつかふたつくらい例にあげることで、聞く側の納得度があがるというのはあります。
たとえ話が思いつかなければ、名言を引用してもよいですし、歌の歌詞や古典にある文章を引用してもよいと思います。多くの人の心に残るような良いスピーチをしたいと思うのであれば、下調べの手間を惜しまないでほしいと思います。たとえ話や引用を使いつつ、自分の言葉で綴り、練られた文章というのはやはりわかるもの。プレゼンもそうですが、準備は大事です。おざなりな気持ちで向かえば、それは知らず知らずのうちに聞く側に伝わります。気をつけましょう。


というわけで「スピーチ。おさえておきたい8つのポイント」あげてみました。参考になればうれしいです。これらのポイントをおさえておくことで、「あー!大失敗ー!」というようなことは回避されるかもしれません。


新書で読みやすく参考になる本だと思います。

スピーチの奥義 (光文社新書)

スピーチの奥義 (光文社新書)