「おつかれさん」

通勤途中の道でのこと。
それほど広くない道に配送トラックが路駐していて、配達先に荷物を下ろしているところのようでした。
すると配送トラックの後ろから大型トラックが。
「うわ。これって通らんちゃないと?」と私は思ったのですが、大型トラックの運転手さんは「通れる」と判断したのでしょう。ゆっくりじわじわと前進しはじめました。


配送トラックと大型トラックの息を飲むくらいの絶妙な距離にわたしの目は釘付け。トラックの車幅を完璧に把握しているかのような見事な運転にため息。「おぉー、すごい!」


通りぬけたあと路駐していた配送トラックの運転手さんが「すんません」と頭を下げ、それに対し大型トラックの運転手さんは「おつかれさん」とトラックの中からひと言。ああ、かっこいいな、と。


大型トラックが何事もなかったようにその場を走り去るまで、数十秒の出来事でしたが、ほっかりしました。なんというかこういうやりとりを見ると世の中も捨てたものじゃないなぁと。