美味しいものに人は集まってくるということ。

昨日は福岡県の糸島へ牡蠣を食べに行ってきました。(参考:去年の日記『牡蠣を食べにいってきました。』)牡蠣小屋は大盛況で、次から次に牡蠣を食べに人が集まって、どこも順番待ち状態でした。


大人数で牡蠣を焼いて食べたのですけれど、思ったのは、大人数でする食事というのは楽しいということ。
おそらく昔の日本は一家族の人数も多くて、兄弟も三人以上四人とか五人とかいるのが普通で、毎日の食事というのはにぎやかだったのだろうな、と。


核家族化が進んで、生まれる子どもの人数も減って、にぎやかな食卓という光景はもしかしたら失われつつあるのかな、と。まぁケースバイケースというか、家庭によってそれぞれちがうのでなんとも言えなかったりもするのですが。


一人暮らしの食事は味気ない。そういう話を聞いたことがあります。一人だったら食事も適当になるし、食べるのもめんどくさくなるときがあると。


昨日一緒に牡蠣を食べに行った一人暮らしの方は、前日から今日の牡蠣を楽しみにしていたみたいで、ああ、オフ会もそうなのかな、とふと思ったのですね。人と会って、何人か集まってごはんを食べたり飲んだりというのは楽しいです。


住んでいる場所にもよってはなかなかオフ会に参加できなかったり、そういう話も聞きます。地方格差という話になりますが、格差があるのは確かですね。人がいない、仕事がない、病院がない、学校がないetc


村おこしが必ずしも成功しているとは限りませんし、ハコモノ的なものを作るだけでは村おこしにはならないわけで、作ったところで維持管理費もかかりますし、作るだけじゃダメなんだと思います。やはり知恵をふりしぼって村おこししなきゃ、ということになるわけですが、その知恵を出す人、出せる人というのも限られてくるのですよね。そもそも人がいない。ノウハウを持った人がいない。素人が何か事業を思いついてはじめたとして、うまくいく確率ってどれくらいのものなのかな、と。


人が集まってくるところにはお金も集まってきます。お祭りやイベントなどもそうですけれど、人が集まってはじめて成功だと言えるのがお祭りでありイベントです。面白そうなものには人は集まってきます。あるいは、そこ独自のものに魅かれ人はわざわざ足を運ぶというのはあります。


牡蠣小屋で牡蠣を食べるというのも、これからも毎年この季節のイベントになりそうで、こういうその土地独自のものというのは、人を呼ぶのではないかと思うのですね。都会から人を。


美味しいものを求めてあちこち行くという人は多いですし、美味しいもののためなら並んでもいいという人はいると思うのです。昨日行った牡蠣小屋も早めに行ったのですが、それでも8組待ちでした。


ビニールハウスの中で牡蠣を焼いて食べるというアイデア、よいですよね。それぞれのテーブルでお客さんが牡蠣を焼いて食べるというスタイルで楽しいです。


美味しいものは人を幸せにすると思いますし、面白そうなものには人は集まってきます。そこらへんをうまく使えって村おこしってできないかなと思うのです。その土地ならではの、地元ならではのもので人を呼ぶ。


もっともそれが簡単にできるのであれば、どこでもやっているでしょうし、なかなかうまくいかないのが現実かもしれません。


ただ、言えるのは、美味しいものに人は集まってきます。美味しいもののためならわざわざ遠くからでも足を運ぶという人はいます。地方には美味しいもの、特産品いろいろありますよね。もっとそれらをうまくPRして、知ってもらうことじゃないかなと思うのですよね。手間ひまを惜しまないというのかな。まずはアイデアを出してみること、行動してみることでしょうか。