うまく説明するためにまずやっておきたい2つのこと。

今朝私がTwitterでつぶやいていたのをブログでまとめてなおしてみます。かなり加筆修正してます。
結論からいうと、うまく説明するためにまずやっておきたいのは、

1.説明するものについて理解しておく
2.理解を定着させるために自分の言葉で書いておく

ということになると思います。

1.言葉の蓄積

そもそも言葉を発するというは小さな子どもが鸚鵡返しすることから始まる。子どもが真似して声を出してみようとする姿は、だいたい想像がつくと思う。


「ママ」という言葉も、周りにいる誰かが「ママ」と発音することから、それを真似て「ママ」と発音するようになるのだと思う。この「ママ」という言葉は、ご飯を示す「まんま」なのか母親を示す「ママ」なのかは、実際はっきりと区別がつかないものだったりする。ご飯も母親も「まんま」である場合も多い。


さて、聞いたこともない言葉というのは使えないものだ。聞いて言葉を覚えて、それを声に出す、その繰り返しで、人はだんだん複数の言葉を喋れるようになる。
そう考えると、子どもに言葉を覚えさせるにはどんどん話しかけることが大事で、子どもは小さいうちは喋れないけれど、実は言葉をどんどん吸収している。親や家族の言うこと、あるいはテレビから聞こえてくる言葉もしっかり聞いて自分の中にインプットしている。つまり、言葉を蓄積していっているのだと思う。


それら蓄積した言葉はある日突然堰を切ったように子どもの口から発せられるようになる。男女差、個人差もあると思うが、2〜3才になると子どもは喋り出す。喋るのが楽しくて仕方がなくなる。小さな子どもがずっと喋っている光景は誰でも目にしたことはあると思う。


言葉の蓄積は大事だと思う。語彙の蓄積と言ってもよいと思う。繰り返しになるが、聞いたこともない言葉は使えない。物を書く場合も、知らない言葉は使えない。うろ覚えの言葉を使って失敗するというのはよくあることだ。また説明するとき言葉が出てこず、「えーと」を繰り返す人も多いのではないだろうか。

2.説明できないのはわかっていないから

言葉が出てこなくて、うまく説明できないということがしばしばある。自分の語彙のなさを嘆く人も少なくないと思う。ただ、語彙のなさだけが問題なのではないということに最近気づかされた。
説明できないことについて、ある人(先生)いわく、説明できないのはわかっていないから。


わかっていればきちんと説明できるということだろうか。


よくわかっていないから説明できない。そう言われたことは説明するということについて考えるきっかけになった。

3.説明側と聞き手側と

説明するために語彙は必要。順を追って説明することも大事だ。この「順を追って説明する」ということができない人が増えてきているらしい。
自分が頭の中でわかっているから、1、2行すっとばして説明してしまう。「説明が飛ぶ」「話が飛ぶ」というのもそういう現象に近いのではないだろうか。


聞き手の理解力がなかったら、いくら説明しても伝わらないという人もいる。


説明するとき「わかりやすく説明しよう」ということはよく言われることだけれど、わかりやすく説明することというのは一体どういうものなのか、まずそこがわからなかったりする。どう説明すればわかってもらえるのか、専門用語を使った方がいいのか、使わない方がいいのか、説明側と聞き手との距離は説明側が思っている以上に広かったりする。


その距離をどうやったら埋められるのか、聞き手を引きこむように話せるのか、どうしたら納得し頷いてもらえるのか、ここのところそればかり考えている。

4.読み手が本当に欲しい情報

少し話がそれるが、「本当にわかっていないから説明できないのだ」ということをここで書いたとしても、それでは説明できるようになるわけではない。おそらくブログの読み手が本当に欲しい情報は、「どうしたら説明がうまくできるようになるか」ということだと思う。具体的にこうしたら説明がうまくなるということが知りたいにちがいない。が、これについては、私自身まだ試行錯誤中で、この記事のタイトルにもあるように、「まずやっておきたい2つのこと」しか書くことができない。


「どうしたら〜になるか」の答えがストレートに欲しくて読みにきているのに、その答えがそこになかったら、読み手は肩透かしされた気分になるだろう。「答えは自分で探してください」「答えは自分で考えてください」という言葉もしばしば見かけるけれど、この場合、書き手自身もよくわかっていないのではないかという気がする。


「説明できないのはわかっていないからだ」ということであれば、説明できるように理解するしかない。まずはそこからということになるだろう。

5.説明の場数を踏む

説明できるように理解したうえで、かつうまく説明できるようになるには、結局のところ、説明の場数を踏むしかないのかなと思う。
誰でも最初からうまく説明できるわけではない。初めてのプレゼンも緊張して、しどろもどろになったり、言葉に詰まったりするのが普通ではないだろうか。場数を踏むうちに経験的に感覚的にやり方を覚えコツがつかめたりというのはあるのではないだろうか。


根本的なこととして、説明するためにわかっていないといけないというのは言えることだと思う。
自分が説明するもの(商品、計画、企画等)について、よくわかっていないのに説明することはできない。適当に説明したところで、つっこみが入って四苦八苦するだけだ。

6.自分の言葉で文章にしておく

説明するために理解しておくこと。その理解を定着させるためには、自分の言葉で文章にしておくことがいちばんよいのではないかと思う。誰かが書いたものを覚えて説明に使おうとするよりも自分で考えながら調べながら書いたもので説明するほうがより実が入った説明ができるのではないかと思う。


自分で書いてその書いたものを自分の中にしっかりと定着させる。定着したものは容易には離れない。自分の中に定着したものが蓄積され、説明するときの力となって、より楽に説明できるようになるというのはあると思う。

自分の言葉で文章にしておく。

それは説明するときの一助となると思う。めんどくさがらずに自分で書く。それは理解しているかどうかの確認にもつながると思う。