ラテンに学ぶ幸せな生き方 (講談社+α新書)
読んだ本を振り返りつつ、考えたことを書いてみようと思います。
1.「思い通りにならないのが人生。それが人生」
大学の英語の先生が「思い通りにならないのが人生。それが人生」とおっしゃっていたのを時々思い出します。
これは投げやり的ではなく、どちらかといえば、諭すニュアンスのほうが強かったように思います。
このとき、思い通りにならないのが人生だとしても、それでも道はある、と反射的に思ったのを思い出します。
それは今も思います。道はある、と。
道はあって、それを選ぶのは自分自身だ、と。
2.「考え方ひとつで世界の見方は変わるもの」
人それぞれ視点があり、自分の視点がいちばん的確で、正しいと思ってしまいがち。
でも別の視点もあるのですよね。
その視点に気づくと見ているものがちがったものに見えてきます。
考え方ひとつで世界の見方は変わるもの
本当にそうだと思います。
「磐石」というありえないものを求め、それを守ろうとすればするほど、人は弱くなります。むしろ、磐石なものなどなにもないと思っていればいい。
一方で、何が上手くいくかどうかは、実力だけのものではなくて、時代や運という不確定要素も多分にある、という価値観を持つことも大切です。
ラテンアメリカの人々は、「しょうがない」という言葉をよく口にします。一見、なげやりでマイナスイメージに思われがちな言葉ですが、これもまた、彼らの知恵のひとつ。
やれるだけやった、でも、上手くいかないことはある。時代が悪い、運が悪い、しょうがない。
何もかも、自分のせいだと背負い込む必要はないのです。
3.何もかも、自分のせいだと背負い込むことはない。
この本の中にあるように、何もかも、自分のせいだと背負い込むことはないんじゃないかな、とそれはそう思います。
うまくいかないことって、やっぱりあります。
がんばったけど、ダメだった。
いっしょにずっといよう、いっしょにしあわせになろう、そう思っていたのに、いつしかすれちがい、ボタンのかけちがいが起こって、離れ離れになってしまった。
大学にいけば、就職できると思った。
まじめにがんばったのに、うまくいかなかった。
ちゃんと働いていたのに、会社自体がなくなってしまった、そんな人もいます。
がんばるだけではうまくいかないこともあって、自分の力だけではどうしようもないことってあるのですよね。
まぁ、そこで無力感に苛まれて、となるわけですが、うーん、生きているとしょうがないことってやっぱりあるのですよね。
時代はどんどん変わっていくもの。
自分のがんばりだけではどうしようもないこともある。
そう考えると少し楽になるような気がします。
4.結果を受け入れ、それからまた進んでいく
やるだけやってダメならしょうがない。
結果は結果として受け入れる。
受け入れて、それからまた進んでいきたいと私は思います。
泣くだけ泣いたら顔をあげよう、前を向こう、そう思います。
どんなこともそれで終わりじゃない。
人生ってどういう風に変わるかわからないもの。
変えようと思えば、変えられるものだと思います。
変えようとしないのは、実は変わるのがこわいからかもしれません。
変わったあとが未知だからこわい。そんなものだと思います。
こわいと立ちすくんでしまう、それも人として自然で普通のことだと思います。
5.道は続いているもの
ただ、私の経験から書いてみると、案外、道は続いているものだと、そう感じています。
舗装された平坦な道ではないかもしれないけれど、でこぼこで上り坂かもしれないけれど、あるいは草が生い茂る土の道かもしれないし、ぬかるみに足をとられてしまうような悪路かもしれない。
でもですね、歩いていくことはできると思うのです。
どんな道であれ、歩いていくうちに周りが風景が変わってくるというのはあります。
歩いていくうちに出会いがあったり、仲間を見つけたり。
ぬかるみの悪路もいつまでも続くとはかぎらないです。そのうち道の状態はよくなるかもしれない。
歩いていくうちに美しい景色に出会うかもしれない。はっとさせられるような光景に出会うかもしれない。
つらいこと悲しいこと苦しいことを経験し乗り越えた人はやはり強いと思います。
乗り越えただけのものをもっています。
平坦な舗装された道だけを歩けば、まぁ楽かもしれません。
楽な道だけを歩き続ける人もいるかもしれませんが、それがイコールしあわせとは限りませんし、そうですね、突如目の前が崖で道がなくなってしまうこともあるのですよね。
それは、誰もわからないです。いつ死ぬかそれはわからないです。
6.人生は何回でもやり直せるもの
わたし自身、平坦な道ばかり歩いてきたわけじゃないです。まぁ生きているといろんなことがあります。いろいろあるのが人生。そう思ってます。
最近では笑いながら「しょうがないなぁ」って言っている自分がいます。
ホント、しょうがないものはしょうがないんです。
自分の力だけでどうにかなると思ったら大間違いで、それは不遜というもの。
どうにもならないものもあるのが現実で、思い通りにいかないのが人生。
それなら、そうと受け入れてしまえ、って思っちゃうのですよね。
それならそれでいい。
そういう状況、条件を受け入れつつ、戦うっていうのかな。
自分なりにやってみるというか。
やれるだけやって、ダメならしょうがないじゃないですか。
それで納得できないのなら、またトライすればいい。
何度でも。
何よりも、「人間、大半のものを失ったとしても、命さえあれば、何回でもやり直せるし、やり直せると思っている限り、その人は不幸ではない」という価値観。これこそ、ラテン人が幸せに暮らすための、人生観なのです。
こういう人生観もあるのですね。
人生は何回でもやり直せるもの。
道は続いているもの。
平坦で舗装された道だけが道じゃないです。
世の中いろんな道がある。
それこそ人の数だけ道があると言ってもよいと思います。
読んだ本です。引用もこの本の中からです。
- 作者: 八木啓代
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/07/21
- メディア: 新書
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