想定外のことに対応できる能力について

実際にやってみることで身につけることができる能力(例えばプレゼンの能力)というのは確かにあるなぁと、今ぼんやり考えている。


いきなり大勢の人の前でうまく話すというのは誰でもできることではなく、質問の受け答えを含め、実際にやってみることでできるようになるというのはあるように思う。もちろんできるようになるといっても個人差があって、数回のプレゼンで物怖じしなくなる人もいるだろうし、いつまでたってもグダグダのまま、という人もいるだろう。


原稿やスライドを作って一方的に話をするのは、まぁ場数を踏めばそれなりにうまくなることだと思う。難しいのは質問に答えることで、時折、答えに窮するような質問をしてくる人もいる。まるで当人の技量や準備状態を試すかのようでもあり、ここで答えに詰まってしまうと、それまでの流暢なプレゼンも色褪せた印象になってしまう。


さまざまな質問を受け、それを的確に把握し答える能力というのもプレゼン能力のうちに入っており、実際に経験してみないとなかなか身につかないもので、それは面接も同じかもしれない。質問のパターンは様々で、時に思いも寄らぬ質問をぶつけてくる質問者もいる。想定外の質問にうまく答えられず悔しい思いをすることもあるのではないだろうか。想定外だったらからしょうがないと諦めるという選択肢もあるけれど、そもそも想定外のことでも柔軟に対応できるようでないと仕事でも人生でも途中で座礁してしまうのではないだろうか。実際には想定外のことも起こるのだということを頭の片隅に常に置いておきたい。そして、その想定外のことが起こった時にどう最善の対処をするか。結局はそこだと思う。原稿やスライドを作って話をして終わりではない。話をするだけでは評価されず、想定外にも対応できてこそ、評価される。能力があるとみなされるのではないだろうか。


そして、その想定外というのもやはり実際の想定外を経験してみないと、わからないことで、想定している質問の答えを用意するだけではやはり甘いのだと思う。


「やはり経験を積むしかないのかなぁ」とぼんやり考えつつ、いましばらく想定外のことに対応できる能力について考えてみたいと思っている。