嫌いな人がいないということ。「好き」を増やしていくということ。

以前ある人から聞かれたことがあります。

「こもこさんにも嫌いな人っているでしょ?」

うーん。嫌いな人。
それがぱっと出てこないのですよね。
人に迷惑をかける人やマナーが「うわぁ」というくらい悪い人は勿論好きになれませんけれど、それって一般的に誰でもそうだと思うのです。

「イニシャルでいいから嫌いな人教えてよ」

そう言われても思い浮かぶ「特定の誰か嫌いな人」がいないので答えようがないのですよね。

「あー失礼だなー」と思う人はいても、嫌いとかそこまではいかないのですよね。まぁ自分から近づいていくことはしないのですけれども。
「まぁ、それはそれでいいんじゃないかな」というのが私の十八番のフレーズで、許容するのがいちばん楽。そんな風に思ってます。人っていいところも悪いところもあるもので、どこから見てもどこを切ってもきれいで完璧で、という人はいないんじゃないかな、と。

「嫌いな人がいない」というのは、おめでたいのかもしれません。まぁ、おめでたいならおめでたいでいいかな、と。わたし的には「嫌い」を増やして心が荒れて、イライラしたくないというのがあります。まぁ「やだな」って思うことはあります。けど、それは軽くスルーしてしまうほうが精神的にあとあと楽だと思います。「軽くスルーできないから苦労してるんだろ。ストレス溜まるんだろ」という声も聞えてきそうですが、ここはひとつ「スルーできる俺かっこいい。大人の余裕ってやつよ。こまけぇことはどうでもいいんだよ」的に振舞ってみてはどうでしょう?

私も怒ることあります。それはやはり相手のことを思うから。私が怒るのは相手の言動で「それはちょっとよくないんじゃない?」「それってどうなの?」と相手に気づかせたくて怒ることが多いように思います。気づいてわかってもらえたら、あとは引きずりません。それが私のスタンスというかモットーですね。前にも書きましたが、私の頭の中は「上書きモード」なので、どんどん上書きで忘れて(下に沈んで)しまうのですよね。怒ったり、不愉快になったりということも、忘れるというか、どんどん上書きされていくので、いつまでも引きずることはないです。また、人前、誰か他の人が見ているところでは怒らないようにしてます。こっそり対面で怒ってます。人前で怒るのは本当によくないです。怒られている人のプライドも傷つきます。素直に聞けるものも聞けなくなるというのはあります。


絶対に持っちゃダメというわけではないし、どうしても持ってしまうのがマイナスの感情なんだと思います。怒ったり落ちこんだり苦しんだりイライラしたり。でもそういった感情は、自分でどうにかしないと、自分がつらくなるばかりだと思うのです。どこかで区切りをいれ、ハサミをいれないと。
嫌いといった感情に振り回されるよりは、好きを大事にしながら、好きに囲まれて過ごしていたいな、とそんな風に思っていて、「好きを大切に」それをここで書いておきたいな、と。

「好き」をどんどん増やしていくほうが楽しいし、もっともっと「好き」を増やしていいんだと思います。あれも好き、これも好き。好きな人がいて、好きな作家さんがいて、好きなアーティストがいて、好きな音楽があって、好きな文章があって、好きなブログがあって、好きな食べ物があって、好きな季節があって、好きな空があって、好きな風景があって、好きな時間があって、好きなものに囲まれて、しあわせだなって思います。これからも「好き」を増やしながら毎日をすごしていきたい、そんな風に思います。

それでは、このへんで。また。