あの人の話はどうしてわかりにくいのか、その理由を考えてみた

だいたいいつも話がわかりにくい人がいて、「この人の話はどうしてこんなにわかりにくいんだろう?」とその理由を考えてみました。


「この前、○○でやってたイベントに行ったんだけど、そこにプロの俳優の人も来てて、その人の話というか演技がすごくて、こう、なんていったらいいのかな、そう、あれあれ、その人は日本人なんだけど、ハリウッドとかで、ほら、あの人、あー、名前思い出せないんだけど、男の人、俳優で映画もいろいろ出てて、その人に似てて、演技がすごく良くて、全身で表現するっていうか、こういうときには、こういう表情でこういう姿勢でこういう目つきで、なんていったらいいのかな、とにかくカッコ良くて、そんな人がイベントにきてて、間近で見れてよかった!」
と、こんな感じで、一体なんのイベントに言ったのか全然わかりませんでした。言いたかったのは「プロの俳優の人がカッコ良かった」ということなのかな。


でもそのプロの俳優の名前は聞いたことがなくて、似ているハリウッド俳優の名前もその人は思い出せないままで、なんだなあ、と。「こういう表情」とか「こういう○○」って、全然具体的じゃないし、イメージができない。
イメージできないから、その人の話はわかりにくいんじゃないかと思ったわけで。


カッコ良さを伝えたいなら、どういう風にカッコいいか、身長は何センチくらとか体型細身でスラッとしているとか筋肉質で鍛えられているとか、俳優のブラッド・ピットに似ているとか具体的に挙げるべき。
演技がすごい、ってことはそのイベントで演技をしてみせた、ってことなのかな?でも、どうすごいのかよくわかりません。プロの俳優なら演技はできるでしょう。見せ方、表現のプロですから。


相手が知らないことを伝えるって難しいです。わかりやすいと思ってもらうには、

・具体的に言うこと。
・イメージしやすいように例をあげること。

まあ、なかなか具体的に言うのって難しいのですが、具体例があるのとないのでは、伝わり方が全然ちがいます。相手がイメージできるような例をあげることで、話の内容が伝わり、共感を得られる、あるいは反応を得られるというのはあるかと。(書いていて自分の耳が痛くなってきましたが、自戒の意味もこめて書いておきます)