ひとり静かな時間を持つということ

このままでは、粉々にされてしまう。それゆえにわたしたちは、ひとりの時間を求めなければならない。ひとりで静かに過ごす時間。ゆっくりと考える時間。祈りの時間。音楽、読書、そのほかの何かの勉強でも、仕事でも、自分を自分の内部に向かわせて、わたしたちを分断しようとする各種の遠心力的な力に抵抗しなければならない。
海からの贈りもの』より

先週読んだ本です。

海からの贈りもの

海からの贈りもの


この年末年始は静かに本を読もうと思っている。本を読み、自分の中の引き出しの中身を増やしたい。もっと好奇心をもって、貪欲に吸収していきたい。心からそう思う。


無知であるがゆえに、どうしたらいいかわからない、それはしばしば経験することだ。調べたり、ゆっくり考える時間を持たず、ただ毎日目の前のことをすることに追われ、疲れ、年をとり、やりたいことをやれないまま、何も残せないまま人生が終わってしまいそうだ。


普段も考えることは多いけれど、考えを深める時間を持てないでいる。深めるためにはひとりの時間が必要。箱に籠る必要はないけれど、たまにはひとりで、ネット(SNS)からも離れ、自分が本当に欲しているもの、ずっと後回しにしてきたものに向き合う時間を持つべきだと思う。


自分の中の引き出しが空っぽでは何もできないと思う。誰かに何かを聞かれても答えられないし、誰かを励まそうとしても気の利いた一言も言えない。どうして言えないのか、どうしてこんなにも語彙が少なく陳腐なのか、自分に欠けているものは何なのか、自分に必要なものは何なのか、自分は何を欲しているのか、これからどうなりたいのか、どういうことをしたいのか、どうすれば不安はなくなるのか、どうしたら自信を持てるようになるのか、どうすれば心に余裕を持てるようになるのか、どうしたらもっと優しくなれるのか、時間や労力、お金の無駄遣い(浪費)はどうしたらなくなるのか……。


さまざまな問題を解決するためには、
ひとりの時間を持つこと。
ゆっくりと考える時間をもつこと。
疲れた心身を休め、回復させること。


疲れたまま、ろくに考えないまま動き回っても解決しない。


ひとり静かな時間を持つこと。
30分でも1時間でも、心を落ち着かせる時間を持つようにしたい。



海からの贈物 (新潮文庫)

海からの贈物 (新潮文庫)

海からの贈りもの

海からの贈りもの