早く映画が見たいので『ナイルに死す』(アガサ・クリスティー)読んでみた。

今、これを書いている時点ではまだ公開されていないのだけれど、


ナイル殺人事件』(20th Century Studios) 2021年劇場公開予定
映画『ナイル殺人事件』『フリー・ガイ』公開延期のお知らせ|ニュース|ウォルト・ディズニー・スタジオ公式


早く映画を見たいと思って、原作を読んでみた。
新訳版の『ナイルに死す』だ。

1937年に発表された有名なアガサ・クリスティーのミステリーだ。
アガサ・クリスティーのミステリーの中でもエルキュール・ポワロのシリーズが好きだ。(エルキュール・ポワロは私立探偵)
ちなみにアガサ・クリスティーの最初のミステリーは『スタイルズ荘の怪事件』で、
アガサ・クリスティー(特にポワロのシリーズ)を読んだことがない場合、『スタイルズ荘の怪事件』から読み始めるのがいいかもしれない。ちなみにエルキュール・ポワロのエルキュールは、ギリシャ神話に出てくる英雄「ヘラクレス」をフランス語で発音すると「エルキュール」となるらしい。


『ナイルに死す』に話を戻す。できるだけネタバレはしたくないけれど、まったくしないわけではないので、『ナイルに死す』を未読で、ネタバレを踏みたくない人は、ここでこの記事を読むのをやめてほしい。









ナイルというのは、もちろんエジプトのナイル川で、このナイル川上流への船旅の最中に殺人事件が起きる。
客船という密室の中(簡単には外に逃げられないという状況下)、人を殺すというのは、いやはや、なかなか度胸があるなぁと。さまざまな人が多く集まる観光地のほうが逃げやすく、実際、一度は事故に見せかけて殺されかけたりもしたのだけれど、結局は、船上で計画的な殺人が実行されてしまう。とはいえ、実際は計画は狂ってしまい……。

実際にアガサ・クリスティーがエジプトのナイル川の航海する旅のあとこの作品は書かれた(1937年発表)ようで、時代的には第一次世界大戦第二次世界大戦の間になるのかな。作品の中でアブ・シンベル宮殿(現在は世界文化遺産に登録されている)やアスワン(アスワンダムは1901年にイギリスが建設)といった名前が出てくるので、世界史の知識があったら、いろいろとわかる部分もあって楽しめます。1978年に映画になっているらしいのですが、この映画は見ていません。


2020年公開予定だった映画(ケネス・ブラナー監督・主演)が延期されてしまったので、その映画が早く公開されるといいなぁと首を長くしているところです。
映画『ナイル殺人事件
www.20thcenturystudios.jp