非常食として段ボールにいろいろ詰めておいたのだけれど、
気がつくと賞味期限が切れてた!
しかもかなり前に賞味期限が切れていて、とてもじゃないけれど、食べる勇気はない!ということがあった。
読んだ本。
この本で紹介されているのが、ローリングストック法
これは、災害時を想定して備蓄していた食べ物を、目に見えるところにストック(備蓄)して、月に何度か使ってまた次を買い足してストックするという、備蓄の循環(ローリング)方法です。
あるものでまかなう生活 (日本経済新聞出版)より
ここで大事なのは、普段食べ慣れているものを備蓄品にすること。いつもの食事に使いやすくなりますし、いざ災害というときには、普段食べているものがあると気持ちが落ち着くからです。
具体的には、賞味期限が1年くらいの備蓄食品を「家族の人数分×3~7日分」、食品庫や食器棚の下などに入れておき、月に何度か普段の食事で使っていきます。
あるものでまかなう生活 (日本経済新聞出版)より
この本の中では「賞味期限が1年くらいの備蓄食品」とあったけれど、まぁ1年なくてもいいかなと。半年とかそういうものでも。とにかく循環(ローリング)させる、買ったものをちゃんと食べることが大事だと思う。
ローリングストック法のいいところは、しまい込まないことで賞味期限や在庫数を把握しやすいことです。非常食でしか食べないようなものではなく、日ごろ食べ慣れているものなので、定期的に食べて在庫が循環していきます。結果、うっかり食べ忘れてダメにすることがありません。
あるものでまかなう生活 (日本経済新聞出版)より
定期的に食べるということで、毎月決まった日(例えば毎月1日とか)をその買い置きしたものを食べる日にしてもいいし、単純に忙しくて買い物に行けないとか、そういうときに買い置きしたものを食べてもいいし、なによりわざわざ「非常食」と銘打って売られているものを買わなくていいので、気も楽だ。
話は変わるが、
食品業界には多くの商慣習が存在します。法律でもなんでもないのですが、それに従わなければ取引が難しくなるというもので、食品ロスの原因のひとつになっています。
まず挙げられるのが「欠品ペナルティ」です。食品メーカーの製品が欠品して(発注数分が揃わなくて)納品できないと、コンビニやスーパー、百貨店などの小売り店に対し、メーカーは、欠品ペナルティと称される罰金(欠品粗利保証金)を、店舗ごとに払わないといけないのです。罰金どころか、悪くすれば取引停止となります。
あるものでまかなう生活 (日本経済新聞出版)より
このことをこの本を読んで初めて知った。
小売店としては、売れる分だけ最大限に売ったほうが売り上げが大きくなる。欠品で商品棚を空けてしまうと、お客さんからのクレームにつながる恐れがあり、最悪、顧客を失う可能性がある。だから、欠品はペナルティに値するーという論理です。
あるものでまかなう生活 (日本経済新聞出版)より
確かに品揃えが悪い店にはお客さんは行かないだろう。スーパーは、営業中に品出しをしている光景をよく見かける。とにかく棚が空いている状態はダメだ。どんどん並べておかないと、というような。
その一方で、売れ残って捨てる(廃棄している)ものも多いのだろうな、と。
自分のうちのなかでは、とにかく食べずに捨てる食材がないようにしたいと思っているのだけれど、つい最近、買い置きの非常食を賞味期限切れで捨てなくてはいけないことになって、ショックを受けた。非常食であっても、それはちゃんと食べられるもの。食べられるうちに食べておくべきだった。今思うに段ボールに詰めてしまったのも失敗だったと思う。もう非常食を段ボールに詰めることはしない。
食べ慣れたものがたくさんあるほうが安心だし、食べ慣れたものなら、賞味期限が切れる前にちゃんと食べると思う。
食品ロスや最後まで使い切るということに興味がある人におすすめの本です。