準備(土壌)ができていなかったら、芽は出ないということ。

ある程度経験を積んでくると、仕事を任されるし、専門性をアピールできる機会も増えて、それはとても仕事がしやすくなってよいことだと思った。


苦手なこと(したことがないこと)を押し付けられたり、ということも過去にはあった。
まぁ当時は「経験になるから」と思って引き受けていたけれど、確かに経験にはなっても、心身共に過労、ストレスでボロボロになったので、もう苦手なこと(したことがないこと)は引き受けまいと決めている。


過労やストレスでボロボロの状態でちゃんとした仕事はできない。
実のところ、ボロボロの状態では、自分の状態すらわかっていないことが多い。
あとから、あの頃の自分は酷(ひど)かった!と思い出してゾッとしたり。



最近は、「こういうことができる。こういうことは得意」というものを普段からさりげなくアピールしておいたほうがよいと思っている。
露骨にアピールするのは、まぁ日本人の感覚的に敬遠されたりするので、加減が必要なのだけれど、「そういえば、こういうことができるって言ってたよね」ということで仕事を任されたりするので、それはうれしいことだ。


仕事を任されて、そして、自分の裁量で仕事ができるようになったのもよかった。
この自分の裁量で仕事ができるというのは、本当に楽だ。
もちろん、最初から自分の裁量で仕事ができていたわけではない。
少しずつ実績を残して、そして、やっと一人で仕事を任されるようになる。

思えば、長い道のりだったなぁと。



そして、いま思うのは、「種をまかなかったら、芽は出ない」と言うのは聞いたことがあるけれど、
そもそも準備(土壌)ができていなかったら、種をまいても、芽が出ないのだなぁということ。


どんなに水をやっても、そもそもの準備(土壌)ができていなかったら、種は種のままだ。
少しは芽を出すかもしれないけれど、上に伸びることなく、枯れてしまう。


準備には時間がかかる。準備には内的なものもあるし、外的(環境的)なものもある。
芽を出して、そしてそれが枯れないように、少しずつでも上に伸びていくためには、どうしたらいいか。
試行錯誤はまだまだ続く。


試行錯誤も面白いと思えるようになったのは、まぁ最近かもしれない。
0が1になる。それがたとえ「失敗の1」だったとしても、貴重な経験だ。
一度失敗すると、それも経験値として+になる。
次は同じ失敗はするまいとするから、まぁよいのではないだろうか。