想像力を鍛えるために

自分のことはあれこれ想像する癖に、他者のこととなると想像力に乏しいということで、今あれこれ小説を読んでいる。小説を読み、登場人物の状況や心情をあれこれ想像する。登場人物なので、想像するのはもちろん主人公だけではない。


さまざまな想像をすることで、少しは想像力が鍛えられるのではないか、とちょっと期待しているのだけれど、はてさてどうだろう。


自分が経験したことがないことを小説内の文章だけで想像することはなかなか難しい。
それはリアル(現実世界)であってもそうだろう。
自分が経験したことであれば、ある程度の想像もできるが、経験していないことから想像するとなると、全くの的(まと)はずれな想像をしてしまいそうで、ちょっと怖い。怖いというのは、表現としてどうなのだろう。想像が的(まと)はずれであるのを怖がるのは、自分が正しくありたいと思うからだろうか。


正しさへのこだわりは強いほうだ。強くてうんざりして、いっそどうでもいいとなってしまうこともある。
正しさにこだわり雁字搦(がんじがら)めになるのがイヤというか、めんどうというか。


それなら正しさにこだわらなければいい。
まぁ少々まちがっていてもいいよね、くらいのゆるさ。憧れる。


そう、想像なんだから、違うこともある。
想像は想像。
その想像で誰かを傷つけるとか、取り返しがつかないようなことになるとか、そんなことでなければ、自由に想像していいんじゃないだろうか。想像は脳内で。自由に想像する。想像するのは自由。


想像力を鍛えるためにいろいろな小説を読み始めた。
なかなか想像できないものもあるけれど、その場合、想像するための情報が足りないのだと思う。
想像するには情報がある程度必要で、情報があってそこからいろいろなことを読み取ることができるわけで。


どうしてこうも「想像力」に固執するのか、自分でも不思議だ。
誰かになにか言われたわけではない。
でも、ふと自分の苦手な部分に今更のように気づいてしまって、今更だけどどうにかしたいと思っているのかもしれない。


長くなってしまったので、このへんで。
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ストックがなければ更新されません。あしからず。