ブログを書くのは自転車で走ることに似ている。

ブログを書いていて、ふとしたことで凹んだりして、もう書けない。書くことなんかない、たいしたことは書けていないという自滅感みたいなものがあったりするのですよね。ええ、最近もあったのですけれど。
趣味で書いているブログだから、たいしたことなんか書けなくてもそれでいいのに。はてスタがついたらいいな、ブクマされたらいいな、という欲が出てしまう。つまりは読んでもらいたい、記事に賛同してほしいというような、そういう欲ですね。承認欲求というのかな。それはありますね。おそらくは他のブロガーさんもあるかと思いますが。(関連記事:どうしてブログを書くんですか?〜ブログを書く理由(目的)。そして、ブログの価値。


んー、たぶんですね、私の場合、書いていないと落ち着かないんだと思います。
どこかでも書きましたけれど、三度のごはんよりも書くことの方が好きです。夢中で書いているうちに昼がすぎ、ごはんを抜いてしまうこともあります。んー、つまりは自転車みたいなものかな、とふと思ったのですよね。自転車ってこいでいる間、走っている間は安定しますよね。私もそうですね。書いている間がいちばん安定する。書いてどんどん文章が生まれていくのがうれしくてしょうがない。よくそんなに書くことがあるね、と言われそうですが、いくらでも書けるような気がします。



逆に書くのをやめたとき、不安になりますね。空虚感というのかな。本を読みながらも常に考えていて、その考えたことを書きたいと思うのですよね。ラノベの感想を書いていたりした時期もありました。書いたものを読んでくださった方からトラックバックをいただいたりして、またその人の感想を読んで、別の見方、感じ方を知り、というのが楽しくて、ひとつの作品でもいろんな見方、感想があるのだなぁと。



ブログの場合、ソースは自分です。自分が考えたこと、感じたこと、あるいはできごとでもいいです、好きなように書いていいのですよね。ええ、自分の中のものが出てくるその感じがたまらなく面白いです。まだこんなにも考えることが書くことがあったのかと。



いろんなブログを見てみたいと思ってます。いろんな本を読みたい。インプットなしに閉じこもっていたところで、自分の世界は広がらない。もっとも毎日見るブログも本も、ほんの一部ほんの少しにすぎないのだけれど、それでも何もしないでいるよりは、いいんじゃないかとそう思うのですよね。もっといろいろなものを見て、そしていいものを自分の中にとどめたい。



しかしながら、無理やり詰めつめこめば、胸焼けをおこしますし、大量に摂取しすぎて、むしろ吐いてしまうかもしれない。知識ばかり、情報ばかりつめこんで、頭でっかちになってしまい、大事なものを見失ってしまうかもしれない。ネットをしすぎることで「世間ずれ」といわれるように「ネットずれ」してしまうかもしれない。リアルではとてもじゃ言えないこともネットでは平気で言ってしまっているかもしれない。大音量で音楽を聞きすぎて、耳が麻痺してしまうように、ネットで感覚が麻痺してしまうこともあるかもしれない。そこらへんをいかにコントロールするか、なんですよね。淋しいからネットする。ヒマだからネットする。そういったネット依存の感覚が自分にあるかどうか、リアルの生活とのバランスがとれているかどうか。ネットの功罪、いい面と悪い面は確かにあるなぁとか、ええ、そんなことばかり考えていますね。そして、それを文章にしている。



文章にして、なんの意味があるのかというのも考えたことがありますが、んー、意味がなくても書くでしょうね。なんていうか、書かずにはいられないのだから、書くしかないんですよね。本にしてまとめられたら、と思いますけれど。
幸いシアワセなことにネットというツールがあり、ネットにつながる環境がうちにはあって、こうして書いたものをアップできる状態に今あって、ええ、シアワセですね。



ブログを書くことで、公開することで得られるものはあります。得られるものなんかない、という人もいるかもしれませんが、私の場合はありますね。例えば、書くという充実感を得ていますね。私は自転車で走っているあの疾走感が好きなのですが、あの風をきって走るあの感じは夢中で文章を書いている時に似ていますね。自分の足でペダルをこいで、走る。ブログもそうですね、自分の指でキーボードをたたいて、走る。進む。



ともかくは書いている間、楽しいのですよね。書き終わりたくない、そんな風にすら思ったりもします。もう書くことなんかない。もう書けないと思ってしまうのは、結局のところ書いていない状態からくるもので、書きはじめたら、こぎ始めたら、憂うことはないのですよね。書き終わるまで疾走するだけです。


そしてこうして書いたものを読んでくれる人がいる。それはどんなことにもかえがたいくらいうれしいことだったりします。