「嘘をつける人は優しいんだよ」
先日ある人がおっしゃってました。
「どうしてですか?」
わたしは反射的に訊いていました。
「僕は嘘をつけない。
とにかく正直でいたい。
『正直な自分を誇りに思いたい』という自己優先的なところがあるんだと思う。
お世辞も一種の嘘だよね。
そういうお世辞みたいなこともできれば言いたくない。
嘘も方便という言葉もあるけれど、僕的には嘘をつきたくない。
嘘をつけないことで相手を怒らせたり傷つけたりすることもある。
絶対に言ってはいけない嘘もあるけれど、嘘をうまくつくことで相手を傷つけずにすむこともある。
騙すとかそういうのではなく、嘘っぽいなとなんとなくわかっても許せてしまうような嘘もあるよね。
それに嘘をつくことでその場がとりあえず収まったりというのはあるよね。まぁとりあえずなんだけど。
相手を傷つけまいとして、あるいは相手に気を遣って嘘をつける人は優しいよ。
嘘をつけない僕は厳しいと思う」
自分が嘘をつくのは許せなくて、でも他者が嘘をつくのは許せるのかなぁと思ったり、人によっては自己防衛のために嘘をつくこともあるんじゃないかなぁと思ったり、お世辞もコミュニケーションの潤滑油的な面もあるからいいんじゃないかと思ったり、相手を傷つけたくなくて嘘をつくということもまぁあるかもしれないと思ったり・・・。