『たたかわない生き方』を読んで

相手の非を責めて、相手をギャフンと言わせていい気分になったとしても、それは評価されることではない。特に大勢の人がいる前で落ち度を責めるような、相手に恥をかかせるようなことをするのは品がある行為ではない。大内順子さんの『たたかわない生き方』を読みながらそう思ったわたしは、このことを是非ブログに書いて残しておきたいな、と。

たたかわない生き方

たたかわない生き方

この本のなかに『困難を克服する「自分とのたたかい」は必要でも、周りを傷つけ粉々にしてゆくたたかいは絶対に避けるべきだ』とあって、本当にそうだと思う。周りを傷つけ、嫌な気分にさせ、それで勝った気分になれたとしてもそれは一時的なこと。一時的にいい気分になって、でも結局のところ、しっぺ返しがいつか来て、いつしか周りが自分と距離をとるようになり、「人を傷つける嫌なヤツ」と疎まれるようになり、孤立無援。「これじゃいかん」と仲良くしようとしても相手してくれる人は誰もいなくて、たたかいに勝ったその代償は想像以上に大きいものだったりするのではないかと・・・。

たたかわない生き方とは
「たたかわない」と言ってもなんにでも妥協するとか、誰にでも同調することではありません。
人を傷つけず、自分も傷つかない。周りも自分もハッピーでいられ、しかも自分の主張や目的を達成する生き方のことです
たたかわない生き方』(大内順子著)より

ああ、これっていいな、と。完璧にはそうできなくても、できるだけ「人を傷つけず、自分も傷つかない。周りも自分もハッピーでいられ、しかも自分の主張や目的を達成する」ことができたらいいな、と。


相手の立場や状況を思いやる言葉・行動は大切だと思うし、自分のことばかり優先させない余裕を持つことも大事だと思う。キリキリイライラしないで穏やかな気持ちで人と接することでお互いに気持ちよくいられて、それはやろうと思えばすぐにでもできることなのではないかな、と。(続くかどうかは別として、心がけてできるだけ穏やかでいようと思うのは良いことだと思う)

どんなに苦しい立場に置かれたとしても、周りを傷つけず、心穏やかに過ごしていれば、なんとか生きていく道は開けてくるもの。
たたかわない生き方』(大内順子著)より

心穏やかに過ごすこと。
キリキリイライラしないこと。
必要以上に怒らないこと。
慌てそうになったら深呼吸すること。
待つことを嫌がらないこと。
自分がやるべきことはきちんとやること。
知識、準備、配慮をもって仕事をすること。
「大丈夫。なんとかなる」と悲観的にならないこと。
この本を読んで日々の中で心がけたいことがいくつも出てきました。
手元においてまた読み返したい本です。

たたかわない生き方

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