1.守りたいものは何ですか?
人って何か大切なものができたとき、それを守ろうとすると思うのです。好きな人ができたり、恋人ができたり、結婚して伴侶ができたり、子どもができたり、そうしたとき人は守ろうとすると思うのです。
また、自分の場、立場、自分の仕事や会社や仲間などを守ろうとするのも自然なことだと思います。
多かれ少なかれなにか守りたいものや大事にしているものというのは人それぞれあるのではないかな、と。
そして、恋人や家族、自分の場、自分の仕事などを守りたいと思うと同様に、自分の考えも守りたい、そう思うものだと思うのです。
信念というとおおげさかもしれませんが、自分が信じているもの、自分の考え方、自分のスタンスを否定されるとやはりむっとするもの。ネットでは会ったこともない見ず知らずの人にブログに書いたこと、Twitterでつぶやいたことを否定されることあります。唐突に噛み付かれるということもネットではあります。
2.人は否定されることに弱いもの
否定されたり、ネガティブな攻撃に諸手をあげて降伏してしまう人、ブログやTwitterをやめてしまう人これまでも何人も見てきました。
人は否定されることに弱いです。かく言うわたしもそうでした。否定されると、がっくりきます。考え方のちがいや価値観のちがいはやはり人それぞれあるもの。それはわかっていても、やはり否定されるとテンションさがります。
こうして文章を公開することは、共感や賛同も得られる一方で反感や反論を得る可能性もあるのですよね。
ものすごく自分ではドラマティックな素晴らしい記事を書いたと思っていても、読んだ人がそれを同様に素晴らしいと感じるとは限らないのですよね。ブックマークコメントに否定的なコメントが書いてあったり、思わぬ方向で炎上したり。
やはりですね、書いている側は一人で、読む側は複数。多勢に無勢。
書いたものを公開すると、反応はやはり気になります。ネガティブな反応がきたらどうしよう、と。
でもですね、ネガティブな反応を恐れていては書けない。
強くならないと。
反感や反論を怖がっていては書けない。
そう思ったのは、このブログをはじめてしばらく経ってからです。反感や反論、否定する人には、その人なりの事情や立場、考え方があるんだな、とこれもだいぶあとになってからわかったのですよね。
3.否定するのは自分の考えを守りたいがための行動
自分の考え方を守りたい。
自分の考えを大事にしたい。
その人にはその人の考え方があって、その考え方を守りたい、守りたいから、対立する考えを否定する行動に出るのかもしれません。
わたし自身書いたものを否定されると以前はがっくりきていました。しかしながら、その人の行動は自分の考えや立場を守りたいがゆえの行動で、それはそれで仕方ないと思うように。
自分とはちがう考え方を知ることで、あらたに自分の考えを振り返ることもできますし、あの人はこう考えているけれど、自分はこう考える。というのをより強くすることもできます。その「自分はこう考える」というそのことが大事なのだと思います。
大勢の人の前で「自分はこう考える」とはっきり言える人はやはり少ないのではないかと思います。
「自分はこう考える」それを表明するには、書く手間も時間もかかります。だいたいは途中でめんどくさくなって、ブログに載せるに至らず放置してしまう、そういう人は意外に多いのではないかと・・・。
4.守りたいもののために強くなる
好きな人や家族、子どもを守りたい、守るために強くなりたい、強くならないとって思うのですよね。
多少のことでぐらついてる場合じゃない。
もっとどっしり構えていないと!って。
同様に自分の考えを守るために、強くあるべきかな、と。
意固地というのはよくありませんが、「自分はこう考える」というのをきちんと持つことで周りに流されなくなるし、安定感も出てきて、精神的に落ち着くというのはあると思うのです。
誰の考えでもない自分の考えを大事にすること。
そして、大事にするというのは、誰かに自分の考えを押し付けることではなく、自分の考えこそが正しいと主張することでもない、そのことを頭に置いておきたいな、と。
本当に強い人というのは、考えを他者に押し付けないし、自分こそが正しい、優れているということは主張しないもの。周りとも合わせようとするし、折れるときには折れることができる、そんな人だと思うのです。
自分の考えに固執し、意固地になるのがいちばんよくないんじゃないかな、と。
守るものがあるというのは、確かに負担に思う部分もあるけれど、しかしながら、守るものがあるということのは、自分の支えにもなると思うのです。
守るものは、夢だったり目標だったりそういうものでもよいかもしれません。
守りたいものがある。だから頑張れる。
守りたいもののために頑張る。
自分を支えてくれるもののためにも頑張る。
少しのことでくよくよしない。
少しずつでも強くなっていこう。
そう、ほんの少しずつでいいから。
そんな風に思います。
この記事は『人は何か守るものができたとき、否定をするようになる気がした。』(304 Not Modified)にインスパイアされ書いたものです。