右手、左手、右足、左足

先日病院に行ったときのことです。月曜の朝ということで、病院の待合室は混んでいました。あとから来た人は座れないほど。


待ち時間は当然長くなります。イライラしはじめる人も出てきました。あとどれくらい時間かかりますかね、と受付に聞く人も。そういうイライラした空気は本当に苦手です。逃げ出したくなるくらい。


そんな中、母親に連れてこられた2〜3歳くらいの女の子が舌足らずな言葉遣いで一生懸命おしゃべりをはじめました。
黙って座って待っている人たちにも女の子の声は届いていたと思います。


面白い遊びをママと女の子が始めました。
ママ「右手はどーれ?」
女の子「これ!」
女の子は自信たっぷりに左手を出します。
ママ「それは左手」
女の子「そうかー。ふうーーん」


「そうかー。ふうーーーん」の反応に思わずくすっとしてしまいました。


ママ「右足は?」
女の子「これー!」
またもや自信たっぷり。
でも挙げている足は左足なのです。
ママ「それは左足。右足はこっち」


ママ「右手はどーれだ?」
女の子「これー!」
あげたのは右足でした。
ママ「それは右足」
女の子「あ、まちがえたー。てへっ」


これまた、笑ってしまうかわいらしさでした。
それほど広くない待合室。そのママと女の子のやりとりに気づいている人は多かったと思います。


ひとりの小さな女の子がきて、それだけでその場の雰囲気が変わったなぁと思いました。和やかになったというか。
子どもというととにかく動き回るとかうるさいとか、そういうイメージを持たれがちですが、そういう子どもばかりではなく、むしろほんわかさせてくれる子どももいるのだなぁと。