- 作者: 名越康文
- 出版社/メーカー: 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/11/10
- メディア: 新書
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心というのは静止した状態ではなくて、「今、ここ」で、何よりも速く、何よりも激しく動き回っているもの
心がスーッと晴れ渡る「感覚の心理学」 角川SSC新書より
確かにそうだなぁと。
感情が高ぶって怒鳴ってしまったり、どうしようもないくらい落ちこんでしまったり。一方でものすごく高揚して饒舌になったり、はしゃぎすぎたり。
で、思うのです。落ち着いている状態のほうが勉強でも仕事でも人間関係でもうまくいくんじゃないかと。
いつもイライラしてるなぁ、不機嫌なことが多いなぁと思う人がいて、なんというか近づきたくないです。八つ当たりされたりイヤミとか言われそうだから。
本人は気づいていないのかもしれなません。自分が発するイライラや不機嫌が人を寄せつけにくいオーラを出していることに。
それなのに「なんか避けられてる」とか「自分のまわりは冷たい人ばっかりだ」とかそういう風に思っているフシもあって、根本的な原因が自分にあることは気づいていない。気づいていないし、イライラ不機嫌を抑えようとしない。コントロールできるということを知らない。自分で自分を心地よくする術を知らない。そういう人なのかな、と。
で、この本の中に「心を制御するのは自分だ」という一文があって「そうそう。わたしもそう思う」と深く頷いた次第で、第4章の「心地いい感覚は自前でつくり出すことができる」の章は何度でも読み返したい章です。
なかなか難しいかもしれないけれど、何らかの方法で自分を落ち着かせることはできると思うのです。その方法は人によってちがうわけで、まずは「どういうことをすれば落ち着くか」自分でやってみないとですね。コーヒーを飲めば落ち着くという人もいますし、逆にコーヒーを飲むと(カフェインで?)興奮してイライラするという人もいるらしいです。
「怒りが爆発しそうになったら、とりあえずその場を離れると良い」とか「攻撃的なことを言いたくなったら10数えると良い」というのも聞いたことがあります。
コントロールしたいけれどできない苦しさあります。暴走してしまってあとから激しく後悔したり。その後悔を繰り返さないためにも自分で自分をコントロールする術を見つけるのが大事かな、と。(まぁなかなかその術を見つけるのが難しいというのもありますが)
心ってよくわからないだけにどうしていいかわからないです。常に揺れ動いて、いつも何か考えて感じていて、時に鉛のような重い雲に鎮座されてどうしようもないときもある。まぁ生きてるといろいろありますし、しょうがないですね。いつも雲ひとつない晴れ渡る青空のような状態でいられるわけではないです。鉛のような重い雲がのしかかってきたとき、どうするか。今一度考えてみたいです。
読んだ本です。
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