『希望のつくり方』−「こうやって生きていくのが正解などということは、誰にもわからない」

こうやって生きていくのが正解などということは、誰にもわからない
希望のつくり方 (岩波新書)より

ハッとしました。確かにそうだなぁと。人それぞれ価値観が違います。自分が良いと思う生き方が他の人にとっても良いとは限らないのですよね。
自分が良いと思う生き方ができればそれがいちばん良いのですが、なかなかそうはいかなくて悩んだり苦しんだりするわけで、現実と理想のギャップは、まぁあるものだと思います。

こうやって生きていけば絶対大丈夫ということは、誰にもいえない

けれど、どうすればこのたいへんな時代を生きていけるのか「生きるための知恵」といったものは探せばあると思うのです。

困難をくぐり抜けてきた人が、生きるための知恵として、いろいろなかたちでその経験を若い世代に伝えていく。それが本当のキャリア教育です。そんなキャリア教育こそ、若い世代が希望を自分の力で育んでいくことを、後押しする力になるのです。

「希望を自分の力で育む」
希望はやはり自分で見つけるもの、つくるものなのだと思います。

困難をくぐり抜けてきた人が、生きるための知恵として、いろいろなかたちでその経験を若い世代に伝えていく。

とありますが、そのいろいろなかたちのひとつが「本」だったりするのだろうと思います。


どういう生き方をするのが良いのか、自分らしい生き方と言えるのか考えることがあります。自分らしくないことをするとやはり苦しくなってくるというのはあります。無理しているなぁと。(まぁ、何が「自分らしい」とか「らしくない」とかそれは自分の個人的な判断なわけですが)
やはりですね、夢や希望、目標があると動き出せる。気持ちにハリが出てくるというのはあると思うのです。
この本の中で「どうすれば希望を自分でつくれるのか」ヒントがいくつか書かれています。
そのヒントのひとつとして、

希望は「気持ち」「何か」「実現」「行動」の四本の柱から成り立っている。「希望」がみつからないとき、四本の柱のうち、どれが欠けているのかを探す(三九頁)

とあります。「希望が持てない」と口で言うのはたやすいことですが、どうして希望が持てないのか、持てるようになるためにすべきことが何かあるのではないか、そもそも希望がなくてはいけないことなのか等、「希望」について考えを深めたいときにこの本は良いと思います。

希望のつくり方 (岩波新書)

希望のつくり方 (岩波新書)